2005年6月17日発売
教皇庁は「帝国」との交渉を試みようと使者・イオンを迎えるが、人間と吸血鬼の融和を望まぬ勢力によって交渉は失敗。アベルとエステルは、イオンを救った事で追われる身に…。「熱砂の天使編」怒濤の盛り上がり!
新人類創造を試みる禁断の研究が悲劇の始まりだった…。16年間かけて増殖した悪意は、高雅を深い絶望の闇へと突き落とす。傷だらけの高雅は、ただ一人生き残った少女と共に惨劇の館からの脱出を目指すがーー!?
▼プロローグ/BIRTHDAY SONG▼第1話/キラキラ星はどこへゆく▼第2話/バスストップ PART[1〜3]▼第3話/hPa(ヘクトパスカル)▼第4話/HOME[1〜2]▼エピローグ/REBIRTHDAY SONG●主な登場人物/野津(取材で“ひかりのまち”にやってきた若手漫画家/キラキラ星はどこへゆく)、長谷川助(はせがわ・たすく。1109号室の住人。自殺幇助で小遣い稼ぎをする/バスストップ)、西山(804号室に住む女子高生/hPa)、サトシ(“ひかりのまち”近郊に住む元医大生のフリーター/HOME)、佐藤タイキ(1107号室に住む幼稚園児/BIRTHDAY SONG、REBIRTEHDAY SONG)●あらすじ/駆け出しの漫画家・野津は、自分の描く漫画に行き詰まりを感じていた。そして、締切が迫っているにも関わらず、学生時代の友人たち(全員フリーター)とついつい夜遊びしてしまう始末。そんなある日、野津は、彼女のさよちゃんと一緒に“ひかりのまち”と呼ばれる新興住宅地へ取材に訪れるが…(第1話)。●本巻の特徴/ゲーム感覚で自殺幇助をする少年が、本当の人の死に触れる「バスストップ」。ひとりの女子高生が不思議な感覚を持つクラスメートと過ごした、ある放課後を描く「hPa」。人生に無気力な青年と執拗に金に固執する青年、そして彼らと同居する5才の少女にスポットライトを当てた「HOME」など、“ひかりのまち”に関わる人々の日常をリアルに描いた連作短編集。
▼巻之九〜拾七●主な登場人物/脇坂伊織(帝大考古学室の研究助手。日本軍から依頼を受けた遺跡調査員としてメキシコへ入国。そこでナチスの陰謀に巻き込まれることに)、ククルカン(この世が創造された時に降臨した2人の神のうちのひとり。文化と大気を司る神で“翼を持つ蛇”と呼ばれる。精霊を操る)、テスカトリポカ(ククルカンと対をなす神。戦争と邪気を司る神で“煙る鏡”と呼ばれる。世界を破滅へ導くために復活を目論む)●あらすじ/テスカトリポカ復活の鍵を握る祭器が日本にあることがわかり、メキシコを後にすることにした脇坂たち一行。梅町の手配で乗り込んだ豪華客船の中で、脇坂はククルカンに彼女自身のことや彼女の存在する世界のこと、そしてテストリポカとの関係について聞くことになるが…!?(第1話)●本巻の特徴/グルマルキンによるUボートでの襲撃を受け、パナマ洋上でククルカンがさらわれてしまった!! Uボートの後を追う脇坂は、強力な助っ人を引き連れてナチスの基地・スカラマンガ島に上陸。銃弾と魔術が交錯する壮絶な戦いの果て、ククルカン救出はなるのか…!?●その他の登場人物/グルマルキン・フォン・シュティーベル(ヒトラー直属の部隊「鉤十字騎士団」の大佐。強力な魔術を駆使し、ククルカンの身柄を狙う)、梅町省三(南米公発株式会社の商社員。しかし裏の顔は、日本陸軍特務機関「本郷機関」に所属するスパイ)、カルロ・ベルナーデ(脇坂に雇われた現地の案内人)、ギュンター・ウェブスター(ヘラルド・トリビューン紙に出入りするフリーの記者)、ハリマオ(イギリス人を標的に狙う山賊。体中についた傷跡から、ハリマオ[=虎]と呼ばれる)