2006年発売
▼第1章/野望〔四〕(別式女[べっしきめ]/海跡湖)▼第2章/佐倉十一万石〔一〕▼第3章/佐倉十一万石〔二〕(十文字霞くずし/再会)▼第4章/佐倉十一万石〔三〕(秋風) ●主な登場人物/宮城音弥(貧乏御家人の子から青山美濃守の小姓になった美少年)、カムイ(夙谷の非人から天才的忍者に。現在は抜忍として逃亡の日々)、草加竜之進(武家社会に疑問を持つ、元日置領次席家老の子。行きがかり上、笹一角を名乗る) ●あらすじ/閉門中の堀田正俊からの密書を持って、老中・阿部忠秋の屋敷を訪れた音弥とサブ(カムイ)。だが面会を断られたため、やむなく2人は屋敷で小火騒ぎを起こし、混乱にまぎれて侵入するという行動に出た。そして強引に忠秋と面会した音弥は、正俊が突然閉門になった理由と、急病で面会謝絶となった将軍についての状況を尋ねるが…[野望〔二〕(別式女)]。 ●本巻の特徴/幕府の実権を握ろうとする酒井忠清の策謀により、絶対的窮地に陥った堀田正信、正俊の兄弟! 将軍・家綱もまた、床に伏してしまう。彼らを救い、忠清の野望を暴こうと立ち上がったのは、宮城音弥、柳生の高弟・木村助九郎、そしてカムイであった!! ●その他の登場人物/酒井忠清(老中筆頭。下馬将軍といわれる権力者)、堀田正俊(若いが剛直・聡明で、酒井の専横に憤る)、堀田上野介正信(佐倉11万石城主。正俊の兄。武辺一筋)、木村助九郎(柳生道場高弟。音弥の天分を見抜く)、徳川家綱(四代将軍。病弱)、松平伊豆守・阿部忠秋(ともに老中。先代からの幕府重臣)、中根正盛(前将軍直属隠密集団の首魁。幽仙と号して隠居を装う)
▼第7話/鉄道館の殺人▼第8話/月館(つきだて)着7時00分▼第9話/殺戮(さつりく)の影▼第10話/犯人は誰か?▼第11話/サイン▼第12話/探索▼第13話/各々(おのおの)の熱き想い▼第14話/血の軌跡(きせき)▼最終話/終着●主な登場人物/雁ヶ谷空海(かりがや・そらみ。沖縄の女子高生。17歳。唯一の肉親である祖父に会うため〈幻夜〉に乗り込む)、日置健太郎(ひおき・けんたろう。空海が駅に来る途中、偶然知り合った〈幻夜〉の乗客。会社員。26歳。鉄道考古学テツ?)●あらすじ/乗客の一人である日置が何者かに殺害され、さらに終着地・月館との連絡も途絶えてしまった〈幻夜)号。そんな中、〈幻夜〉を途中下車することになった空海が目にしたのは、動いているはずの列車から伸びる、一本の廊下だった。戸惑う空海に対し、車掌はここが「月館」だと告げるが…?(第7話)●本巻の特徴/実は線路上を走っていなかった特別急行〈幻夜)号。そして、空海たちが月館で目にした光景は…!? 驚愕の事実が連結する、至極の鉄道ミステリ終着編!!●その他の登場人物/杉津治彦(すいづ・はるひこ。フリーター。30歳。乗りテツ?)、竜ヶ森集(りゅうがもり・しゅう。大学生。23歳。模型テツ?)、今福健至(いまふく・けんじ。獣医。35歳。コレクションテツ?)、沼尻孝一(ぬまじり・こういち。市職員。24歳。時刻表テツ?)、中ノ郷清(なかのごう・きよし。エンジニア。40歳。撮りテツ?)