映画むすび | 1998年12月18日発売

41年から45年にかけてどいつとソ連の間で繰り広げられた、戦士に名高いレニングラード攻防戦の900日を克明に記録した壮大な戦争映画。1部、2部と分かれた70ミリの大作だ。

無人島に漂着したイギリス貴族たち。そこでは実生活に強い下男たちが力を握り、一度は令嬢たちも下男たちと恋に落ちていくが、無事イギリスに生還すると……。人間の本質を描いた問題作。

貧しい下級官吏の息子の成長過程を追う三部作の2作目。さまざまな映画賞を受賞した『大地のうた』に続くストーリーとなっている。こちらはヴェネチア映画祭金獅子賞を受賞している。感動大作。

インドの名匠レイが貧しい家に生まれた少年の成長過程を描いた、『大地のうた』から続く三部作の完結編。放浪する主人公が悠々たる大地の中で、父性に目覚める姿が何とも感動的。

静かな語り口がかえって戦争の悲惨さ、無意味さを訴えかける反戦映画。第一次大戦中のドイツで、学校の先生の影響で愛国精神に目覚め志願して出征した6人の若者たちだが、実際の戦場は……。

心の中の善と悪を分離する薬を発明してしまったがために、温厚な紳士の顔と凶悪な殺人鬼の顔を持つことになってしまった医師の狂気と悲劇的な末路を描いた作品。多重人格演技が光っている。

イギリスの侵略からフランスを救った少女、ジャンヌ・ダルク。彼女が宗教裁判により処刑されるまでの長い一日を描いた、サイレント後期の名作。緊迫感あふれる映像はとくに秀逸だ。

十戒をベースにした作品。第1部は紅海が割れ、背信者たちが神の怒りに触れるという逸話を、第2部では現代を舞台に十戒の精神を忘れてしまった兄と正直な弟の姿を描き収録している。

世界の恋人と謳われたアメリカを代表する大女優、メアリー・ピックフォードの代表作。孤児を誘拐しては農園での過酷な労働を強いる農夫。少女モリーは子供たちを励まし逃げ出そうとする。

舞台は古代ローマ。名家の生まれでありながら、奴隷に身を落としたベン・ハーが、誇りと復讐をかけて宿敵との闘いに挑む姿を描いたスペクタクル史劇。戦車競争のシーンはあまりにも有名。

アメリカ南部に暮らす移住労働者サムは、念願かなって独立農家となる。妻と力を合わせて畑を実らせるが、折りからの豪雨により畑は無残な姿になってしまう。サムは土の生活に絶望するが……。