ジャンルを越えた実力派ヴォーカリストとして円熟の境地に達した感のあるアビー・リンカーンの新作は、メセニー以下、豪華な顔ぶれで構成された意欲溢れる内容となった。魂を振り絞るように歌う彼女の姿には、ビリー・ホリデイを思わせる気迫がある。