制作・出演 : ロイ・ハーグローヴ
永遠の歌姫が、伝説のトランペット奏者に捧げたトリビュート作。名盤『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』からの再演を中心に収録。 1. ユア・アイズ 2. ダフード 3. ボーン・トゥー・ビー・ブルー 4. アイ・リメンバー・クリフォード 5. ジョイ・スプリング 6. 四月の思い出 7. ドント・エクスプレイン 8. ブラウニー 9. ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ 10. アイル・ビー・シーイング・ユー 11. メモリーズ・オブ・ユー 12. ゴーン・ウィズ・ザ・ウインド 13. ラルゴ〜ドヴォルザーク「新世界より」 【パーソネル】 ヘレン・メリル(vo) ロイ・ハーグローヴ(tp) トム・ハレル(tp) ウォレス・ルーニー(tp) ルー・ソロフ(tp) ケニー・バロン(p) ルーファス・リード(b) ヴィクター・ルイス(ds) トリー・ジトー(key, arr) ★1994年1月21&22日、ニューヨークにて録音
ハンコックの楽曲へのトリビュートでハンコックやショーターの「ダイアナ」、自作の「スリー・フィンガー・スナップ」「ヒア・アンド・ナウ」を交えた構成。ジャズ教師だった父から与えられた『処女航海』に触れたのが13歳。そのカヴァー?「ベッドタイム・ヴォヤージュ」では旋律を残し、自らの楽想で衣替えさせている。軽快で流麗なタッチのピアノで、海風の清涼感が香る一枚。
ストレートアヘッドなジャズから、ラテン、ヒップホップ、ファンクと幅広い音楽性で知られるハーグローヴの初のビッグバンド作品。本作でもマンボ、バラード、小粋なスタンダードと、変化に富んだ構成で楽しませる。イタリア出身の歌手ガンバリーニも2曲で参加、華を添える。
エラ、サラ、カーメンの後継者本命、3年ぶり待望のサード作。スキャットを駆使したアップ・テンポと情感豊かなスローの使い分け、緩急の妙が絶品。イタリア人ならではの「エスターテ」も素晴らしい。ジェームス・ムーディとロイ・ハーグローヴがゲスト参加。推薦。★
現代を代表するトランぺッター、ロイ・ハーグローヴのエマーシー移籍第1弾。各トラックの構成が緻密に計算されているようだ。ここにこのアルバムの完成度の高さを感じる。演奏はシンプルかつ安定感のあるもの。オーソドックスだが、いまこれが最先端のジャズではないか。★