制作・出演 : ジェームス・ムーディ
コール・ポーター ソング・ブックコール・ポーター ソング・ブック
マンハッタン・トランスファーの活動とは別に、着実に女性ジャズ・シンガーとしての地歩を築いてきたシェリルのコール・ポーター作品集。おなじみの曲がズラリと並ぶが、どの曲もアレンジが斬新で意外な仕掛けも用意され、聴いた印象はとても鮮やか。表情豊かで艶のある歌声が素敵だ。★
ソー・イン・ラヴソー・イン・ラヴ
エラ、サラ、カーメンの後継者本命、3年ぶり待望のサード作。スキャットを駆使したアップ・テンポと情感豊かなスローの使い分け、緩急の妙が絶品。イタリア人ならではの「エスターテ」も素晴らしい。ジェームス・ムーディとロイ・ハーグローヴがゲスト参加。推薦。★
ジ・アウェイクニングジ・アウェイクニング
60年代後半、ガレスピー一派の若頭的存在だったせいか、ロン・カーターやカーティス・フラー、さらにディジー御大もコンゴで参加と豪華なメンツ。むろん、ロンゴのエレピも冴えわたっているが、ミッキー・ローカーの手数の多いドラムが何よりジャズ・ファンク!
Groovin' HighGroovin' High
ジェームス・ムーディーら大御所の手を借りてNYで録音した本作は、オースケトラ中心のサウンド。音だけ聴いているとマジで86年生まれ? と思えるほど選曲やフレージングからビ・バップへの愛情が伝わってくる。大人と少女の狭間ってな感じのジャケ写にも萌え!
ディジー・ガレスピー&ザ・ダブル・シックス・オブ・パリディジー・ガレスピー&ザ・ダブル・シックス・オブ・パリ
ディジー・ガレスピー、バド・パウエルらがダブル・シックスと組み、フレンチ・フレイヴァーあふれるおしゃれな作品を生み出した。アレンジはラロ・シフリンが担当。1963年録音。
イージー・トゥ・ラヴイージー・トゥ・ラヴ
イタリアのトリノ出身、98年前からアメリカに拠点を移して活動する女性シンガーのデビュー盤。張りとツヤ、コクと甘味の溶け合ったヴォーカルはすでに完成の域。(4)でのスティットやガレスピー、ロリンズのソロをなぞるようなスキャットがなんとも痛快。