制作・出演 : アレクサンドル・ラビノヴィチ
シューマン/室内楽リサイタルシューマン/室内楽リサイタル
アルゲリッチによるシューマンの室内楽盤。アルゲリッチが選抜した名手たちの演奏という贅沢な催しの記録で、ドイツ、フランス、イギリスなどのレコード賞を総ざらいした名盤。これだけの質の高いアルバムはそうはない。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第10、19&20番モーツァルト:ピアノ協奏曲第10、19&20番
アルゲリッチ・ファンにとっては、ラビノヴィチがジャマに思えてしまうかもしれないけれど、彼女と張り合うかのような溌剌とした名演を聴かせてくれる。もちろん2台ピアノではスリリングかつ生き生きとしたやり取りがさらに美しい世界を繰り広げてくれる。オケも上々だ。
モーツァルト:2台と四手のためのピアノ作品集モーツァルト:2台と四手のためのピアノ作品集
アルゲリッチが、その奔放さの一方でデュオを好むのは興味深い。ここではラビノヴィチと掛け合いでモーツァルトを演奏してる。アレグロの爽快なテンポ感はもちろん、アンダンテで相手の呼吸をはかりながら音を紡ぐ間の面白さ。聴きごたえあるアルバムだ。
ブラームス:2台のピアノのための作品集ブラームス:2台のピアノのための作品集
3曲とも別の編成でのほうがよく知られているが、この表現力豊かなデュオで聴いてしまうと2台ピアノ作品としての価値を認めざるを得ない。ときに細かな声部が埋もれてしまうこともあるが(作品34bの第1楽章など)、ダイナミズムの幅も広くスケール感たっぷり。
魔法使いの弟子〜スーパー・ピアノ・デュオ魔法使いの弟子〜スーパー・ピアノ・デュオ
もうこれは人間業ではない! 単なるオーケストラ曲のアレンジという領域をはるかに超えて、2台ピアノの極限まで示してしまった“危ない”世界である。いささか地味な「家庭交響曲」など面白すぎるし、「ラ・ヴァルス」など超絶過ぎてもはや別曲のイメージすら漂う。必携盤。
アルゲリッチと仲間たちによるシューマン室内楽曲集アルゲリッチと仲間たちによるシューマン室内楽曲集
制作・出演
アレクサンドル・ラビノヴィチ / シューマン / ドーラ・シュヴァルツベルグ / ナターリャ・グートマン / マリー=ルイーズ・ノイネッカー / マルタ・アルゲリッチ / ミッシャ・マイスキー / ルーシー・ホール / 今井信子発売元
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