制作・出演 : アーノンクール
ブルックナー:交響曲第3番ブルックナー:交響曲第3番
冒頭からアッと驚くこと請け合い。なにせ有名なトランペットの主題がほとんど聴こえてこないんだから。オケを薄く鳴らし、旋律線を軸にした音楽はまるでモーツァルトのよう。古色蒼然とした大巨匠の呪縛とは無縁の演奏だ。版は珍しいノヴァーク第2稿を使用。
モーツァルト:交響曲第38番、39番モーツァルト:交響曲第38番、39番
モーツァルトはCOE、ハイドンはコンセルトヘボウと、オケの振り分けも絶妙なアーノンクールの〈プラハ〉。COEのためか身軽で、アーノンクール特有の毒気も(しっかりあるのに!)嫌味にならずにソフィスティケートされた万人向き、しかも奥は深い。ライヴ。
モーツァルト:交響曲第25番,26番,2モーツァルト:交響曲第25番,26番,2
今でこそ市民権を得たかの感があるが、10年ほど前にこれらの演奏を初めて聴いたときは、カルチャー・ショックにも似た驚きを経験したことを覚えている。しかしこの演奏は今でも風化せずに強い説得力を持ち続けており、単なる学究的な方法論を超えているのは明らか。