制作・出演 : オトマール・スウィトナー
スウィトナーがブルックナー指揮者としての名声を確立したのはドイツ・シャルプラッテンに録音した5曲があったから。その1、4、5、7、8番の5曲を本シリーズで一挙にリリース。実に透明、かつ整然とした美演がここに。
スウィトナーによるブラックナー交響曲全曲録音は、86年の8番にはじまり、1年1曲のペースで1、4、7、5番まで進んだところで病気により中断。しかし、9番以外の名曲が録れたのは幸いだった。録音はベルリン・キリスト教会で、残響が美しいのが特徴。
ヴァントの峻厳な緻密さとは対極的なイメージの強いスウィトナーの演奏。素朴でのどかで微笑むようなブルックナーである。柔らかい響きで熱く盛り上がってくるところはまさに快感。
旋律は歌い、ドラマティックなところは最高に盛り上げる、肩肘張らずに聴いていて楽しいブルックナーを存分に堪能できる一枚。ブルックナー初心者の入門編としてもおすすめだ。
スウィトナーのブラームス全集を2タイトルに分けてリリース。演奏は、“ロマンティスト”スウィトナーの本領が発揮された、がっちりとした骨組みで、格調高く旋律を歌っている。
スウィトナーのブラームスは、曲の対位法的な特長をよくつかみ、入り組んだ旋律を、美しく、しっかりと聴かせている。実に自然体のブラームスで、曲の美しさに改めて気付かされる。
ブルックナー好きなら見過ごすことのできないスウィトナーの「第1」。シュターツカペレ・ベルリンとのコンビネーションは最高で、曲のおもしろさをしっかりと伝えてくれる名演だ。
どこが出過ぎるということのないまろやかでバランスのとれた響き。遅すぎず速すぎず快のツボを心得たテンポ。音楽が自然に息づく滑らかな音楽の運び。スウィトナーとシュターツカペレ・ドレスデンの演奏は、モーツァルト音楽の美質を完璧につかんでいる。
最高の音で楽しむために!
最高の音で楽しむために!
発売元
日本コロムビア株式会社最高の音で楽しむために!
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日本コロムビア株式会社シューマン作品の主要ジャンルを、各一枚にまとめた編集盤。フェイドアウトなしの楽章フル収録ながら横断的網羅感もあり、ブックレットも各曲のしっかりした解説付き(歌詞対訳は省かれている)と、良い意味で教科書的クオリティ。特にディスク5は単独でも充実した内容。
音楽療法にはモーツァルトの曲は欠かせないといわれ、その効果も実証もされている。ここでは、そんなモーツァルトの数ある楽曲のなかから、癒し効果の高い曲を集めている。ストレスの多いアナタのための一枚。
スウィトナーは日本の聴衆にとって非常に近しい存在である。NHK響との公演は多くの人が耳にしただろうが、これをあらためて聴くと、しっかりとした構成だったのだと納得。真摯な態度での演奏を耳にすると、団員はこの指揮者を本当に愛していたのだと感じた。
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