制作・出演 : コリー・アレン
シンプルなトリオ演奏のみによるクリスマス曲は、帯の文句「こんなヤツが欲しかった。」から想像するよりも、あるいはずっとシック。幕開けの「ア・チャイルド・イズ・ボーン」から、日本的クリスマス観とは違った香気が漂う。賑やかなナンバーにも終始品の良さを漂わせるソツのなさはアダルト向け。
マンハッタン・トランスファーのシェリル・ベンティーンはソロ・シンガーとしても着実に実績を重ねてきた。このひと、とにかく歌がうまい。そのテクニックと魅力的な表現力を駆使してのガーシュウィン集である。変幻自在のヴォーカルはまるでひとりマン・トラだ。
その名が示すとおり、このグループはロサンゼルスを活動の場として活躍するピアノ・トリオである。その演奏は非常に親しみやすく、ジャズ・ファンならずとも楽しめる。タイトル曲「明るい表通りで」をはじめ、ジャズの名曲オン・パレード、お薦めの一枚。
マンハッタン・トランスファーの一員として活躍する女性シンガーのソロ4作目で2006年録音。甘美なストリングスをバックにしっとりと歌う(1)、ジョン・ピザレリと粋なデュエットを聴かせる(3)など好仕上がり。Take 6のメンバーを招いた(6)はハーモニーが美しく、温かい。
マンハッタン・トランスファーのソプラノ、そしてソロでも活躍中のシェリル・ベンティーンがテラークへ録音した作品。敬愛するアニタ・オデイへ捧げたアルバムで、オデイに縁のある曲を取りあげた。しっとり歌い、じっくり聴かせる。低めの声の歌唱が印象に残る。
ピアニストだけでなく、プロデュース、アレンジなどもこなしてきたアレンのエヴァンス・トリビュート。ゲストにはマンハッタン・トランスファーが。アレンのピアノとともにブロンバーグ(b)、トゥル(ds)が秀逸で、シャープなエヴァンス・トリオの復活の感が。★