制作・出演 : シューマン
シューマン:交響的練習曲シューマン:交響的練習曲
ペライア29〜30歳のころの演奏で、「作品13」と「遺作」は1976年初来日の折りに収録され、「蝶々作品2」はその翌年にNYで録音されたもの。いずれも、抒情豊かにやわらかく弾きあらわされており、あたたかみと自在感あふれるペライアのシューマンだ。
シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集作品6シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集作品6
本当にシューマンを演奏することは難しいと思う。屈折した心を持つシューマンをどうしたら自分のものにできるか……。ペライアは若々しい知性でそれに臨んだ。テクニックも表現も抑えめにして彼の心をたどるペライアのピアノには、好感が持てる。
シューマン:詩人の恋、リーダークライス作品39他シューマン:詩人の恋、リーダークライス作品39他
「詩人の恋」はF=ディースカウの4度目、「リーダークライス」は2度目の録音である。完璧な声のコントロールと音符への深い読みによってシューマンの独得なリリシズムを歌い上げており、見事だ。そしてその歌唱に勝るとも劣らず素晴しいのがエッシェンバッハの伴奏だ。