制作・出演 : ジノ・フランチェスカッティ
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番
ピッと張り詰めた空気の中に華麗に咲き誇る卓越したテクニック、それがフランチェスカッティの醍醐味ならば、このCDは彼の美点を堪能するのに最適な作品を収録しているといえよう。録音の悪さ(モノラル)も忘れて没入してしまう吸引力のある演奏だ。
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ラロ:スペイン交響曲ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ラロ:スペイン交響曲
フランチェスカッティのヴァイオリンの音質は、いつくしみ愛撫する人肌の感触を思わせる。高音域においてさえうるおいのあるヴィブラートがかかり、豊かな情感を生みだすのだ。ブラームスの第1楽章カデンツァ以降と2楽章の馥郁とした余韻は忘れ難い。
魔弓の至芸ーイタリア・ヴァイオリン名曲集 ヴィターリ:シャコンヌ/パガニーニ:胸さわぎ タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲/変奏曲魔弓の至芸ーイタリア・ヴァイオリン名曲集 ヴィターリ:シャコンヌ/パガニーニ:胸さわぎ タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲/変奏曲
彼が伴奏部を自らオケ用にアレンジし、そしてとことん彼の美音を徹底的にフィーチュアした豪華な音のアルバム。録音も少しポップス調の誇大な感もするが、それがこの場合見事にマッチ。フランチェスカッティのvnは今こそ再認識されてしかるべき逸品だ。