制作・出演 : デイヴィス
アナーチェク:オーケストラ名曲集アナーチェク:オーケストラ名曲集
イギリスでメキメキと評価を上げているとの噂は聞いていたが、やはりデイヴィスは、それまでの掴みどころのない指揮者から、一皮も二皮も剥けたようだ。このヤナーチェクで聴かせるシャープな切れ味や熱い表現などは、まるで別人のよう。ブレイクするかもね。
エルガー:交響曲第1番&2番/威風堂々行エルガー:交響曲第1番&2番/威風堂々行
今やロンドンの顔的存在のA.デイヴィスは、プロムスのラストナイトでおなじみ。妥当な表現で嫌みのない音楽を聴かせる、まさにイギリス的。この録音にあたって、明晰なボールトと、情熱的なバルビローリの中道で行くと表明したとおりの演奏を聴かせる。
ウィリアムズ:交響曲第3&7番ウィリアムズ:交響曲第3&7番
映画『南極のスコット』の音楽をもとに作曲された南極交響曲は、まさに映画音楽そのもの。田園交響曲も含め、我々の“わかりやすさ”にぴたりとはまって誰もが疑問なく鑑賞できる。“純音楽”と“映画音楽”の形態学を研究してみるのも一興かも。
ウィリアムズ:交響曲第9&仮面劇「ヨブ」ウィリアムズ:交響曲第9&仮面劇「ヨブ」
このコンビはヴォーン・ウィリアムズの交響曲を全曲録音する予定。今回は最後に作曲された第9番が登場。何かを形作って落着させるというより、陰鬱な感情と響きに浸らせるのが目的のような曲。「ヨブ」はアルカイックかつ劇的で、不思議な美しさがある。
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