制作・出演 : デヴィッド・ヘイゼルタイン・トリオ
「遥かなる影」はジャズメンが採り上げることも多いバカラック作品。手馴れたように見えてもこの曲もなかなかジャズになりにくい。「アルフィー」はお馴染みの作品、題材を離れたソロ・パート部分では十分すぎるほどハードなのが彼らしいしたたかさ。
ホレス・シルヴァーのトリビュートからビル・エヴァンスの愛奏曲集を経て、超絶技巧のバド・パウエルのオリジナルに挑戦。ヘイゼルタインのリラックスしたプレイで、難解なバドの曲をわかりやすく再構築している。
ヘイゼルタインのしたたかさを見せつけたバド・パウエル作品集。しかも、あえてパウエル的な手法を駆使することなくオリジナリティを確立させようとする意図が感じられる。バドの“色”のみを抽出した自信作(10)がもちろん一番の推薦曲だ。★
ビル・エヴァンスのスタイルをさらに魅力的に構築した、現代を代表するジャズ・ピアノ・トリオ、デヴィッド・ヘイゼルタイン・トリオ。前作と同じメンバーでインタープレイもスリリングな佳作。
ビル・エヴァンスのスタイルをさらに魅力的に構築した、現代を代表するジャズ・ピアノ・トリオ、デヴィッド・ヘイゼルタイン・トリオ。前作と同じメンバーでインタープレイもスリリングな佳作。
ヘイゼルタインのヴィーナス第4弾はビル・エヴァンスの愛奏曲集。彼のヴィーナス第1弾はエヴァンスのオリジナル曲集だった。今度はエヴァンスが得意曲にしたスタンダード・ナンバーを選曲した。エヴァンスへのオマージュを感じさせながらよりこなれた演奏をみせている。
ファンキー・ジャズの元祖で王者のホレス・シルヴァーの名曲をヘイゼルタインが自己のトリオで演奏したアルバム。ファンキー・ジャズの醍醐味と魅力をスウィンギーなプレイで表現している。
スライド・ハンプトンやエリック・アレキサンダーとの共演で知られる中堅ピアニストの最新盤は、故ビル・エヴァンスの愛奏曲集。有名曲中心の選曲だが、原曲の持ち味を生かしつつ大胆で個性あふれる解釈を試みており、好感のもてる仕上がりとなっている。