制作・出演 : ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
制作・出演
カール・シュタインス / ノルベルト・ハウプトマン / ハイドン / ヘルベルト・シュテール / ヘルベルト・フォン・カラヤン / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / マンフレート・ブラウンハイドンは、カラヤン70年代の全盛時に録音した、まことに流麗でスケールの大きな演奏が繰り広げられている。モーツァルトは、BPOの管の名手たちによる協奏交響曲はじめ、華麗で美しい仕上がりだ。
1970年9月にまとめて録音されたモーツァルトの後期交響曲集で、その豪壮で流麗な演奏が話題となった一枚。ベルリン・フィルの機能性をフルに使用し、迫力に満ちたモーツァルトを展開している。
フランクの交響曲はカラヤンとパリ管の初録音で、カラヤン唯一の録音でありかつパリ管との代表的な録音でもある。Disc2のフランス管弦楽曲集は、カラヤンのうまさが光る名演集となっている。
LP3枚組のセットで発売され、1971年のレコード・アカデミー賞を受賞した作品のCD版。ブルックナーの歌謡性と叙情性を徹底的に磨き上げ、さらに大衆性を抽出している。カラヤン美学のひとつの典型がここにある。
カラヤンは比較的シベリウスを得意としていて、シベリウス本人からも絶賛されていた。本作には、複数ある録音のうち、最後の円熟の演奏を収録している。美しく磨き上げられたサウンドと大きなスケールが圧倒的だ。
カラヤンのR.シュトラウスには、質の低い演奏はひとつもない。壮麗な「英雄の生涯」、絶妙な表情を見せる「家庭交響曲」、ロストロポーヴィチの名演を得た「ドン・キホーテ」。いずれも極上の名演ばかりだ。
バルトークでは、全盛時のカラヤンとベルリン・フィルの凄さを見せるような演奏が味わえる。オーケストラの合奏能力の非常な高さとカラヤンの精妙巧緻な音楽の作りが味わえるシベリウスも必聴だ。
ソリストにベルリン・フィルの首席奏者たちを起用し、話題となったアルバム。ゴールウェイ、ブラウ、コッホ、ライスターら、いずれ劣らぬ名手たちが顔を揃えている。協奏曲におけるカラヤンの指揮もまた絶妙だ。
ワイセンベルク&カラヤンの名演を集めた豪華な一枚。“クリスタル・クリア”と評されたワイセンベルクの純度の高いサウンドを、徹底的に磨き上げたオーケストラ・サウンドが包み込み、壮麗な音響世界を展開している。
ベルリン・フィルのフルトヴェングラーの影がまだ色濃かった頃のピアノ協奏曲と、完全に自家薬籠中の物となっていた頃の若きクレーメルとのヴァイオリン協奏曲。興味深い組み合わせとなっている。
ハイドン最晩年の傑作「四季」は、カラヤン唯一の録音。カラヤンの信頼していた名歌手たちとベルリン国立歌劇場合唱団とが一体となった、素晴らしい演奏を繰り広げている。意外にも全曲盤は本盤が初CD化だ。
ベルリン・フィルを指揮振りして、最晩年に収録したモーツァルトのヴァイオリンと管弦楽のための作品全集からの1枚。一番の聴きものは、協奏交響曲だ。息子イーゴリとの親子共演を果たしている。
ヴェルディ最晩年の宗教音楽の傑作。当代最高の合唱団を招いて、高い透明度とオーケストラと合唱の最高のアンサンブルを達成している。ムーティの代表的な録音のひとつだ。
カラヤン2度目の録音で、最盛期の名演のひとつ。複雑精緻なスコアを完璧に演奏しつくしており、カラヤン、ベルリン・フィル全盛期の記念すべき録音と言える。この曲の演奏史に残るだろう一枚だ。
カラヤンのシベリウス集。「伝説」を除き、複数回録音しているものが並ぶ。シベリウスを取り上げることが比較的多かったカラヤンならではの、シンフォニックな魅力と旋律美を巧みに引き出した演奏が味わえる。
カラヤンの、もっとも脂が乗っていた時期の録音。ベルリン・フィルの高い合奏能力をフルに引き出して、細部まで磨きをかけたサウンド作りをこなしている。豊饒さと官能さの中に、精緻できめ細かな表情が垣間見られる。