制作・出演 : ムーンライダーズ他
2011年に35周年を迎えるムーンライダーズのアーカイヴ・シリーズ第7弾は、82年11月に渋谷公会堂で行なわれた伝説のライヴをほぼ完全収録。『青空百景』の楽曲を中心に、当時の東京のポップ・シーンを凝縮したような内容に仕上がっている。
97年の『Damn! moonriders』に収録された楽曲の一部に、2曲のボーナス・トラックを加えたもの。特に、白井良明が歌う「ゆうがたフレンド(公園にて)」の収録は嬉しい。スティーリー・ダン風の「象のような女」など、自由な発想の中で創られた楽曲が、リマスターによって生き生きと甦っている。 ⇒★Superfly特集★をチェック!
デビューから33年。バンドとしてのエントロピーが極限まで増大した時期もとうに通過して、6人で演奏する意義に回帰したのでは、と思わせる3年ぶりのアルバム。諧謔味はあっても、自虐的になりすぎない、彼らとしてはライトな仕上がり。慶一作品「本当におしまいの話」「パラダイスあたりの信号で」に漂う諦念が映えてもいる。
アーカイヴス・シリーズ第4弾は、日本ニューウェイヴ史に残る名作『カメラ=万年筆』発売時のツアーから、80年10月11日の広島見真講堂での未発表ライヴ音源を完全収録。ムーンライダーズが最もトンガっていた時期の過激な演奏が楽しめる貴重な記録だ。
“七夕の夜は刺激的!”と題された日のライヴをほぼ完全収録(ほとんどが未発表テイク)。ジェネシスとニューウェイヴの出会いとも言うべき、当時の英国ロックを日本語で解釈したようなプログレ・ポップなサウンドがとても興味深い。ブックレットには資料も掲載。
デビュー30周年を迎えたムーンライダーズがこれまでに制作したCM曲の集大成で全52曲。限られた秒数で不特定多数の視聴者にインパクトを与えなければならない仕事だが、職人芸が随所に光る。彼らのアイディアの素を探る楽しさも味わえて面白い。
デビューから2006年で30周年を迎えた日本最長寿のロック・バンドの19枚目のアルバム。これまでのキャリアの総決算的な趣もあり、近作の中では最も充実。軽いようで重く、シンプルなようで非常に複雑。30周年にして、なおも前進するオジさまたちに脱帽。★
プロデュースを担当したのは、岡田徹(key)と白井良(g)の2人。そのためか、現在の彼らを思わせるポップ・テイストが全面展開されている。タイトルは、アダルト・オンリー・ロックンロールの略。