制作・出演 : ヤアラ・タール
モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ 他モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ 他
2006年のモーツァルト・イヤーに発売され、ドイツでは権威ある“エコー賞”を受賞した3枚のアルバムからの抜粋盤。夫婦デュオとして世界的な名声を得ているタール&グロートホイゼンの息の合った演奏が楽しめる。
バッハ:ゴールドベルク変奏曲バッハ:ゴールドベルク変奏曲
原曲を改変せず、バスの補強とオブリガートの加筆を基本とした編曲。新しい変奏が重なる第16、29変奏と華麗な声部を付加した第22変奏が目立つが、ブゾーニ版「シャコンヌ」のような壮大さはない。とはいえ、当時の硬直したバッハ解釈に活力を与えた知的なアプローチは今なお刺激的。
モーツァルト:2人のピアニストのための作品集 Vol.2モーツァルト:2人のピアニストのための作品集 Vol.2
タールとグロートホイゼンによる、モーツァルトの二人のピアニスト用作品集第2弾。一部は連弾ではなく、2台のピアノのための作品。二人で弾いたら楽しいね、みたいな無邪気さよりも、あらゆる素材を吟味・検討し尽くしたかのような完成度が魅力。
モーツァルト:2人のピアニストのための作品集 Vol.3モーツァルト:2人のピアニストのための作品集 Vol.3
タールとグロートホイゼンによる、モーツァルトの二人のピアニスト用作品集第3弾。綿密な分析によって、さまざまな素材や響きが的確に整理・構築され、単なるピアノ連弾というよりも、まるで緻密な室内楽のように聴こえる。お楽しみの域を越えた好演だ。
ドヴォルザーク、ルビンシテイン、ラフマニノフ:ピアノ連弾作品集ドヴォルザーク、ルビンシテイン、ラフマニノフ:ピアノ連弾作品集
ピアノ四手の作品集。演奏者2人の音色やタッチは見事にそろえられていて、意識しなければ四手であることを忘れそう。“ピアノ四手の楽しみ”という雰囲気ではなく緊張したものだ。表現もシリアスなもので、もう少し楽にしても…と思ってしまうほどなのだ。
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