制作・出演 : ワルター・バリリ
ウラッハの温かさ、柔らかさ、気品のある歌い回しなど、ウラッハの魅力が心ゆくまで堪能できる一枚。デムスとの絶妙な語り合いもまた魅力を倍加している。ホルン三重奏曲の香り豊かな演奏も素晴らしい。
制作・出演
ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団員 / オットー・リューム / シューベルト / バリリ四重奏団員 / パウル・バドゥーラ=スコダ / ヨーゼフ・ヘルマン / ルドルフ・シュトレンク / ワルター・バリリ長らくこの2曲の第一の名盤として評価されてきた録音。今聴いても、シューマンのロマンティシズムが香り豊かに漂っていて、成熟した大人の演奏という観を強くする。格調が高いとは、こういう演奏をいう。
制作・出演
ウィーン・フィルハーモニー木管グループ / オットー・リューム / バリリ弦楽アンサンブル / ベートーヴェン / リヒャルト・クロチャック / ルドルフ・シュトレンク / レオポルト・ウラッハ / ワルター・バリリ一昔前の第1ヴァイオリンの個性が比較的際立ったアンサンブルだが、スタイルの古さを超えた表情を聴かせている。機能美や現代的な鋭いアクセントやリズム感では表わせない美しさが、そこはかとなく感じられる。
戦前のウィーン・フィルのコンサートマスターであった、バリリが率いる弦楽四重奏団の代表的な録音のひとつ。親密なアンサンブルとバリリの個性が溶け合って、馥郁(ふくいく)としたウィーンの香りが立ち昇っていくような演奏が楽しめる。
デムスとバリリSQとが作り上げた燻し銀のようなブラームス。若きブラームスの青春の息吹と、厚みがあるサウンドがもたらす暗さがブレンドされたブラームス独特の世界が、瑞々しく繰り広げられている。
制作・出演
ウィーン・フィル木管グループ / オットー・シュトラッサー / オットー・リューム / バリリ四重奏団 / モーツァルト / リヒャルト・クロチャック / ルドルフ・シュトレンク / ワルター・バリリウィーンのスタイルが身に沁み込んでいるバリリとバドゥーラ=スコダが、ウエストミンスターに残したモーツァルト録音のすべてを収録。20世紀初頭までに醸成された“ウィーン情緒”の何たるかが実感できる。
制作・出演
エマヌエル・ブラベツ / オットー・シュトラッサー / バリリ四重奏団 / ベートーヴェン / リヒャルト・クロチャック / ルドルフ・シュトレング / ワルター・バリリ / ヴィルヘルム・ヒューブナー名カルテット、バリリ四重奏団の歴史的な名盤。もはや聴くことのできない、典雅な香りと古典的な造形の確かさとが一体となった、雰囲気豊かなベートーヴェンだ。弦楽五重奏曲も収録されている。
19世紀以降のウィーンの演奏様式を受け継いでいたバリリ四重奏団の歴史的な名演集。ロマンティックな中にも新即物主義的な堅固さを持つ、絶妙なバランス感覚の上に立った高雅なモーツァルトだ。