制作・出演 : ワレリー・ゲルギエフ
ゲルギエフのライヴ録音した全集からの1枚。7曲ある交響曲の中で最もポピュラーな2曲をカップリングしている。ゲルギエフの熱気にぴたりとついて行くロンドン響の優れた機能性が見事に合致した演奏だ。
ゲルギエフがマリインスキー劇場管の首席指揮者に就任して2年後に録音されたアルバム。オペラ、バレエ、コンサートなど、同オーケストラと精力的な活動をしていた時期で、彼の熱気が伝わってくる演奏となっている。
制作・出演
アンナ・ラーション / エレーナ・モシュク / ズラータ・ブルイチェワ / ティフィン少年合唱団 / マーラー / ロンドン交響合唱団 / ロンドン交響合唱団女声合唱 / ロンドン交響楽団 / ワレリー・ゲルギエフ発売元
キングレコード株式会社ゲルギエフがロンドン響と進行中のマーラー交響曲全集(第5、9番は未録音)から、ゲルギエフらしい熱い演奏と、濃密な表現が堪能できる部分を抜粋したハイライト盤。マーラー入門にも最適のアルバムといえる。
当時39歳のゲルギエフが、マリインスキー劇場管と初めて行なったラフマニノフ交響曲の録音を収録したアルバム。ロシア的情緒を希薄にし、清新なロマンティシズムと抒情美を構築している。
15ある交響曲のうち最大規模を誇る第4番は、マーラーの影響があるとされるもの。当局から批判に晒され、ショスタコーヴィチが封印した第4番を、緻密さと大胆さを併せ持つ演奏で意味深に響かせている。
第二次大戦中の1943年に作曲され、第7交響曲とともに“戦争交響曲”と呼ばれているが、戦争そのものを題材にしているわけではない。内省的ともいえる作品を、ゲルギエフがじっくりと練り上げている。
「悲愴」は、2種あるゲルギエフの録音のうち最初に録られたもの。「悲愴」というタイトルに表された文学的表現を追求したかのような、濃密なロマンティシズムに彩られた熱演で話題になった。「ロメオ」も同様に濃密さが際立った演奏だ。
二つのオーケストラによる合同演奏ということで大きな話題を呼んだ録音だ。ゲルギエフの主張する“戦争交響曲”の中核をなす作品で、質・量ともにスケールの大きな、燃焼度の高い演奏が展開する。
ストラヴィンスキーの出世作、めくるめくような音色とリズムが革新的だった「火の鳥」と、やはり独得の音色感に貫かれたスクリャービンの「プロメテウス」の組み合わせ。ゲルギエフの本領発揮の快演が満喫できる。
「くるみ割り人形」が初演された、文字どおり“本場”の演奏だ。ゲルギエフがダイナミズムと抒情性、さらに次々と繰り出される美しいメロディをチャーミングに描き分けていて、この曲の魅力をたっぷりと伝えている。
レーピンがゲルギエフと初めて共演した演奏会のライヴ録音。ミヤスコフスキーは20世紀前半に活躍したソ連の作曲家で、この作品は完全に後期ロマン派の作風だ。どちらもレーピンの上手さが光っている。
近代管弦楽法の粋を尽くしたような豪華な「シェエラザード」に、ボロディンとバラキレフの2曲を加えた、オリエンタリズムあふれる一枚。ゲルギエフの渾身の演奏が、極彩色の世界観を楽しませてくれる。
待望のゲルギエフの「春の祭典」という、大きな話題を呼んだアルバム。バーバリズムそのものといえる野性味あふれたストラヴィンスキーと、めくるめく音の絵巻を堪能させてくれるスクリャービンだ。
最高の音で楽しむために!
ゲルギエフによる2度目の録音。「悲愴」という標題が示す、内面の苦悩や絶望と悲嘆という人間的な情感を見事に表現している。ウィーン・フィルを徹底的にコントロールした、ゲルギエフ渾身の演奏だ。
最高の音で楽しむために!
ゲルギエフのウィーン・フィルの特別演奏会でのライヴ録音。爆発的にエネルギッシュな演奏ではないが、ウィーン・フィルの音色を十分に生かした、推進力と緊張感みなぎる熱気を帯びた演奏を繰り広げている。