制作・出演 : ワレリー・ゲルギエフ
ストラヴィンスキーの出世作、めくるめくような音色とリズムが革新的だった「火の鳥」と、やはり独得の音色感に貫かれたスクリャービンの「プロメテウス」の組み合わせ。ゲルギエフの本領発揮の快演が満喫できる。
「くるみ割り人形」が初演された、文字どおり“本場”の演奏だ。ゲルギエフがダイナミズムと抒情性、さらに次々と繰り出される美しいメロディをチャーミングに描き分けていて、この曲の魅力をたっぷりと伝えている。
レーピンがゲルギエフと初めて共演した演奏会のライヴ録音。ミヤスコフスキーは20世紀前半に活躍したソ連の作曲家で、この作品は完全に後期ロマン派の作風だ。どちらもレーピンの上手さが光っている。
近代管弦楽法の粋を尽くしたような豪華な「シェエラザード」に、ボロディンとバラキレフの2曲を加えた、オリエンタリズムあふれる一枚。ゲルギエフの渾身の演奏が、極彩色の世界観を楽しませてくれる。
待望のゲルギエフの「春の祭典」という、大きな話題を呼んだアルバム。バーバリズムそのものといえる野性味あふれたストラヴィンスキーと、めくるめく音の絵巻を堪能させてくれるスクリャービンだ。
最高の音で楽しむために!
ゲルギエフによる2度目の録音。「悲愴」という標題が示す、内面の苦悩や絶望と悲嘆という人間的な情感を見事に表現している。ウィーン・フィルを徹底的にコントロールした、ゲルギエフ渾身の演奏だ。
最高の音で楽しむために!
ゲルギエフのウィーン・フィルの特別演奏会でのライヴ録音。爆発的にエネルギッシュな演奏ではないが、ウィーン・フィルの音色を十分に生かした、推進力と緊張感みなぎる熱気を帯びた演奏を繰り広げている。
制作・出演
アンドレア・ボチェッリ / イルデブランド・ダルカンジェロ / オリガ・ボロディナ / キーロフ歌劇場合唱団 / キーロフ歌劇場管弦楽団 / ルネ・フレミング / ワレリー・ゲルギエフ / ヴェルディ最高の音で楽しむために!
制作・出演
AndrewHaveron / JeanyiKim / RobinBrightman / カルミネ・ラウリ / ナイジェル・ブロードベント / マーラー / レノックス・マッケンジー / ロンドン交響楽団 / ワレリー・ゲルギエフいかにもライヴらしく、前へ前へと突き進む。そのほとばしるエネルギーは“悲劇”を力でねじ伏せ、勝利へと導くような様相さえ感じさせる。第4楽章もものすごい迫力だが(音量を上げすぎないように)、第2楽章の非常にていねいな作りも印象的だった。
バッハは基本的には古楽器奏法を取り入れたものだが、特にそれぞれの第2楽章が異色。極端な弱音から、ヴィブラートをいっぱいにかけた妖艶な雰囲気まで演出。ムターに捧げられたグバイドゥーリナの新作(世界初録音)は、彼女の個性にぴたりの曲。音質優秀。
ドイツ・グラモフォンでの3枚目のアルバムで、2枚目となるラフマニノフの協奏曲。表面的なテクニックを聴かすのでなく、ラフマニノフの持つ抒情性とロマンティシズムを丁寧に紡いでいる。
世界中のオーケストラや歌劇場から引っぱりだこの指揮者、ゲルギエフ初の「白鳥の湖」。本作でチャイコフスキーの3大バレエが揃った。オーケストラも指揮者も熟知したチャイコフスキーで、21世紀の決定盤といえる。