制作・出演 : 上原まり
発売元
日本伝統文化振興財団2010年の“平城遷都1300年”に向けた、奈良をテーマとしたアルバム。NHK大河ドラマ『天地人』など多くのドラマの音楽を手掛ける大島ミチルの作編曲を中心に、琵琶奏者の上原まりが邦楽界の若手実力派との共演を実現した渾身の一作となっている。
宝塚歌劇団から幼少より親しんでいた筑前琵琶奏者へと転身、海外でも活躍する上原まりの作品。『平家物語』から「祇園精舎」「平家栄華」「入道死去」など7つの段を収録。はかなくも美しく、哀れな世界観を演じきった『平家物語』の決定版だ。
上原まりの語りと琵琶による、八雲怪談の世界。『怪異の章』の幕開け「狢」は、東京・赤坂の紀ノ国坂を舞台にした、のっぺらぼうの噺。八雲は「なぜ、紀伊の国の坂と呼ばれているのか、その理由は、わかりません」と書いているが、近くに暴れん坊将軍の実家の上屋敷があったから、ということを彼は先刻承知。でも、この表現のほうが何やら怪しげな空気が漂う、という効果を狙ってのことだろう。4枚のCDで全13作品。まだまだ江戸の空気が色濃く残っていた明治期、失われつつある古き良き時代の闇の深さを凝視する八雲の眼に映った私たちの先達の豊かな感性を、上原まりの語りは見事に伝えてくれる。ところどころで絡む琵琶の音色がまた、闇の奥に蠢くなにものかの姿を際立たせる。闇のない世界に暮らす現代日本人にとっては、近ごろ流行りの、心の闇とかいうもののほうがはるかに恐ろしいか。
『平家物語』や瀬戸内寂聴の『源氏物語』『雨月物語』の語りと琵琶演奏で知られる上原まりの、小泉八雲怪談集。彼女の美しい声による語りと、印象的な琵琶演奏によって、名作を生き生きと聴かせる。
『平家物語』や瀬戸内寂聴の『源氏物語』『雨月物語』の語りと琵琶演奏で知られる上原まりの、小泉八雲怪談集。彼女の美しい声による語りと、印象的な琵琶演奏によって、名作を生き生きと聴かせる。
宝塚歌劇団から幼少より親しんでいた筑前琵琶奏者へと転身、海外でも活躍する上原まり。薩摩琵琶の須田誠舟を迎えて連琵琶で華麗に演じる、清盛の『平家物語』シリーズ。
宝塚歌劇団から幼少より親しんでいた筑前琵琶奏者へと転身、海外でも活躍する上原まり。薩摩琵琶の須田誠舟を迎えて連琵琶で華麗に演じる、清盛の『平家物語』シリーズ。