制作・出演 : 上原彩子
プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」より10の小品 ソナタ第7番/つかの間の幻影プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」より10の小品 ソナタ第7番/つかの間の幻影
シャープさと剛腕。そんな技量を要求されるプロコフィエフの「戦争ソナタ」をはじめとする作品集。並のピアニストなら(男であっても)尻込みするところだが、上原は“大事にいこう”などと思わずに、思い切りの良い鳴らしぶりと集中力で圧倒する。
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番/ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番/ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
発売元
ユニバーサルミュージック待望のアルバムである。チャイコフスキーの第1番は上原のさらなる成長ぶりがうかがえる演奏。余裕のある解釈が壮大なスケール感を生んでいるし、いささかねっとりとした表現の濃密さとシャープな技巧とのコントラストは独創的で刺激的だ。
チャイコフスキー:グランド・ソナタチャイコフスキー:グランド・ソナタ
チャイコフスキー・コンクールで史上初の女性優勝者となった上原彩子のデビュー・アルバムである。オール・チャイコフスキー、しかも「グランド・ソナタ」をメインに据えた多彩で意欲的な内容だが、演奏のクオリティの高さに比べると演目が今ひとつなのが残念。
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