制作・出演 : 伊藤京子
1974年NHKホールでのライヴ録音。スウィトナーのスタイルは知情意のバランスがよくとれている。よく言えばそうだ。この第4番ではそれが功を奏す。天国的な至福感と清楚な美しさが際立ってくる。第二楽章の室内楽的アンサンブルの妙、第三楽章の柔和な音色と歌わせかたは聴きもの。
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キングレコード株式会社1966年、NHK響との最初の「第九」。当時の日本を代表するソリストを揃え、日本の2大歌劇団の合唱部をはじめとした最強の合唱団を従えて、マタチッチの伝説の演奏を蘇えらせている。
マーラーは、藤沢市民会館におけるライヴ録音で、いまだに熱烈なファンが熱く語る記念碑的なもの。山田一雄ならではの壮大な演奏が、この巨大な交響曲にふさわしい。フォーレは伊藤京子、大賀典雄が出演した貴重な録音。
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キングレコード株式会社NHK交響楽団の伝説的ライヴのCD化。バンベルク交響楽団の首席指揮者を長く務めたドイツの名指揮者カイルベルトは、N響の名誉指揮者でもあった。N響との歴史的な「第9」。
昭和22年に発表されて一躍中田喜直の名を知らしめた連作歌曲「六つの子供の歌」やタイトル曲をはじめ、彼の代表的な歌曲を収録したアルバム。歌手はソプラノの伊藤京子。
高田三郎の50〜60年代の歌曲集。順に聴いて行くとこの人の音楽にはわざとらしい作意や効果を狙うあざとさがないのに気づく。“日本歌曲”というとチョット……という必要がない。作曲者の音楽が自然に流れたから歌い手もごく自然に歌ってそれで十分。
作曲活動を始めたのが終戦の翌年というから、中田氏は来年で活動開始50年になる。抒情的な歌曲は、音楽関係者の高い評価だけでなく一般ファンの多さという点でも比類ない業績だ。曲は可愛らしいが優れた詩に裏打ちされ深い味わいを感じる。
近代日本の偉大な作曲家というばかりが先行して、意外と業績が知られていないのが山田耕筰である。全60曲のラインナップを見ても、近代歌曲の作曲や、民謡・俗謡の編曲などを通して日本語歌謡の表現をつきつめた人だということがわかる。