制作・出演 : 八代目
NHK落語名人選25 ◆山崎屋 ◆中村仲蔵NHK落語名人選25 ◆山崎屋 ◆中村仲蔵
「正蔵」の名で30年間活躍したのち改めて、初代「彦六」となった師の創作のもと、独特の人情ばなしが3つ。笑いをねらった内容でも話芸でもないが、この語り口と心情もって演じられると、その場の光景すら眼前に浮かび、胸をうつ。イイネェ…渋くて、名演だ。
NHK落語名人選61 ◆巌流島 ◆反魂香 ◆寝床NHK落語名人選61 ◆巌流島 ◆反魂香 ◆寝床
淡泊というか、派手さのない芸だが、これが江戸風だなと思わせる可楽。「反魂香」の芝居がかった高尾太夫との逢瀬とその後の展開の落差がいい。ちょいと口調が明解ではないひとだったが、病後の高座での「寝床」はゆったりしたテンポで妙に哀しげだ。
NHK落語名人選 91 ◆笠と赤い風車 ◆こんにゃく問答NHK落語名人選 91 ◆笠と赤い風車 ◆こんにゃく問答
彦六の正蔵といえば怪談噺の名人ということで「牡丹灯篭手提」はもちろん聴きものだが、ここでは平岩弓枝作「笠と赤い風車」が興味深い。新作にも意欲的だったこの人の、明治生まれのモダンな感覚が伝わってくる。こういう個性のある噺家が懐かしい。