制作・出演 : 八代目
空前の落語ブームの中、コロムビアに保管されてきた名人達の名演を集めた究極の落語入門CD集。名人達の十八番を堪能することができる。
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古典落語の演目を、落語史に名を残す名人の話芸で聴く本格シリーズ。1971年に他界した昭和の名人。落語ではお馴染みの“吉原”を詳しく説明する、男と女の不思議なお話。
古典落語の演目を、落語史に名を残す名人の話芸で聴く本格シリーズ。現代の演者にも広く継承されているポピュラーな落語。金に困って心中を企てた花魁のお染。白羽の矢をたてられた金三は、まったくいい面の皮で……。
古典落語の演目を、落語史に名を残す名人の話芸で聴く本格シリーズ。上・中・下と3話に分けて演じられることもある長い話で、独特の語りが人気を呼んだ。「子は鎹(かすがい)」がテーマの、ほのぼの人情落語。
先代が高名すぎてワリをくった感じもあるが、個性的な語り口は一時代を築いた存在だ。酔っぱらいを演じると、なんともすごみがある。「らくだ」の久六、「富久」の久蔵などの酒乱ぶりは、例えば文楽演じる久蔵の明るい酔っぱらいぶりとは好対照である。
「正蔵」の名で30年間活躍したのち改めて、初代「彦六」となった師の創作のもと、独特の人情ばなしが3つ。笑いをねらった内容でも話芸でもないが、この語り口と心情もって演じられると、その場の光景すら眼前に浮かび、胸をうつ。イイネェ…渋くて、名演だ。
淡泊というか、派手さのない芸だが、これが江戸風だなと思わせる可楽。「反魂香」の芝居がかった高尾太夫との逢瀬とその後の展開の落差がいい。ちょいと口調が明解ではないひとだったが、病後の高座での「寝床」はゆったりしたテンポで妙に哀しげだ。
彦六の正蔵といえば怪談噺の名人ということで「牡丹灯篭手提」はもちろん聴きものだが、ここでは平岩弓枝作「笠と赤い風車」が興味深い。新作にも意欲的だったこの人の、明治生まれのモダンな感覚が伝わってくる。こういう個性のある噺家が懐かしい。