女流ピアニストの2ndアルバムにしてトリオ作品。すべてが妹尾美里本人のペンによる楽曲となっており、曲名と曲想がマッチした内容からは確かなコンポジションの才をうかがわせる。さらなる飛躍を感じさせる力強い一枚。
楽器数を抑えたシンプルな音作りがまろやかで温かいヴォーカルの魅力を引き出すクリスマス・アルバム。小沼ようすけとのデュオによる(1)は音の向こうの静寂を描くような繊細さがいい。ゆったりと跳ねるアレンジが新鮮な(4)、メロディを慈しむように歌う(5)も快作。