制作・出演 : 千昌夫
「君が好き」から「やいま(八重山)」までのオリジナル・ヒット、カヴァーを集めた全108曲の8枚組となる歌手活動35周年記念の千昌夫全集。豪華BOX仕様はもちろんのこと、120ページ歌詞集付き。
メガ・ヒット曲(1)をはじめとして、望郷演歌を歌わせたら右に出るものがいない千昌夫の作品集。どれもおなじみの歌ばかりだが、自分が今まで行ったことのない土地の光景が浮かんでくるのは、歌唱力と素朴なキャラクターによるものだろう。
デビュー以来のヒット曲の数々に「ふるさとの四季をうたう」のアルバム・ヴァージョンとそのカラオケを収録したベスト盤。基本的にはやっぱりカラオケのお手本として買われていくのでありましょう。その意味では選曲も文句ナシの決定版であります。
新曲(1)を筆頭にデビュー曲(6)から大ヒット曲すべてが収められたベスト盤。田園の香りがする彼の歌だが、キャラクターとは違って意外にあっさりとした正統派の歌謡曲の要素が強いことに驚く。あっさりとした歌い方を個性で演歌にしたパワーを感じた。
歌手生活30周年記念アルバム。いろいろありましたが30年ですねえ。徹底的に東北出の田舎もんにこだわり続けるそのこだわりかたが、心底演歌歌手である。しかし、こういうアルバムのときぐらいは、初出年月日とか録音年月日とかデータ面を充実してほしい。
8曲入りだが、よほどのファンはさておき、普通の聴き手にはこのくらいの曲数が手ごろ。(1)(2)と大ヒット曲がならび、それだけでもう満足させてくれる。うまい構成ですなぁ。もちろん歌のうまさは言うまでもない。そろそろシングル・ヒットがほしいです。
(3)でオリジナルの北島三郎と千昌夫の歌唱スタイルの違いを、抜ける歌い方は近いのにその方向と加速するタイミングが異なり、結果として大きく印象が違うと実感。さらに、千は歌の中にまで“千昌夫”のキャラクターを持ち込むのに成功している。
本格的に芸能活動を再開した彼の集大成ともいえるベスト選曲の全曲集。故郷の香りを感じさせる演歌はまさに独壇場だ。朴訥とした歌い方の底にある弱い人間への暖かい視線は、ほのぼのとした味と優しさがあり、しんみりとさせる説得力がある。
今やアジアの名曲となった感のある(9)、250万枚の大ヒットになった(11)など全16曲を収録したヒット撰集。(1)(2)(16)もいいけれど、土のにおいの中に郷愁を感じる(3)(15)などは聴きもの。ことに(4)は、おふくろが作る具たくさんであたたかな味噌汁の味がして思わずしんみり。