制作・出演 : 吉野直子
ハープのための協奏曲集ハープのための協奏曲集
いつもながら吉野直子の真摯でストレートな音楽作りは、とびきり美しい音色とともに気持ちがいい。20ビットのせいなのか、弦を弾く音と、低音の伸びがセクシー。そうした美点の足を引っ張っているのが、デリカシーの欠如した「ヴィルトゥオーゾ」たち。
アラベスクアラベスク
'67年生まれの吉田直子のデビュー盤。(3)(5)(8)(9)(12)がオリジナル曲、他は編曲もの。ハープはムード音楽と結びつきがちだが、実は多彩な音色、大きなダイナミズム、と幅広い表現の可能な楽器だ。演奏はめりはりのきちっとついた活きのいいもので、清々しい。