制作・出演 : 大阪フィルハーモニー交響楽団
ベートーヴェン:交響曲第2、5番ベートーヴェン:交響曲第2、5番
85年のライヴ録音だが、12年前にして朝比奈は既にここまでスケールの大きな音楽を創っていたのだと改めて感服した。音楽は常に悠々と流れ、すべての音符は暖かく息づいている。今、「運命」の2楽章をこれほど豊かに響かせる指揮者は恐らく皆無だろう。
ベートーヴェン:交響曲第7番第8番ベートーヴェン:交響曲第7番第8番
最初に出たCDは、もっと柔らかい音だったと思うが、この新盤ではずいぶんと生々しくなった。第7は例によって繰り返しをすべて敢行し、巨大な構成の中に素朴な情熱が渦巻く演奏。技巧的な第8は朝比奈流の解釈と多少相性は悪いが、それでも平均以上だ。
バースデイ・コンサート'96/朝比奈隆バースデイ・コンサート'96/朝比奈隆
96年7月14日に行われた朝比奈隆88歳のバースデイ・コンサート。彼には珍しく「モルダウ」や「青きドナウ」などポピュラーな曲が並ぶ。相変わらず悠々たる演奏。しかし注目はチャイコの5番。逞しく強靭な意志力を感じさせる指揮。これは聴きものだ。
ブラームス:交響曲全集ブラームス:交響曲全集
この1,2年の朝比奈隆は驚異的に元気で、充実している。今回のブラームス交響曲全集は94年秋から95年春にかけてライヴ録音されたもの(拍手入り)。これほど重厚なブラームスを演奏する指揮者は、現在、世界的に見ても朝比奈以外にはいないであろう。
ベートーヴェン:交響曲全集 Vol.2ベートーヴェン:交響曲全集 Vol.2
いうまでもなく朝比奈は世界でも最長老の指揮者の一人。現在も新ブルックナー全集をスタートさせるなど、精力的な活動には目をみはるものがある。本CDは第5回目となったベートーヴェン交響曲全集からの分売。ゆったりとした雄大な風格の「英雄」である。
ベートーヴェン:交響曲全集 Vol.6ベートーヴェン:交響曲全集 Vol.6
これは従来と違い「編集による高い完成度」が売り。しかし、第1楽章400小節ではフルート(オーボエも?)がないし、第3楽章(練習記号E)では間違ってフォルテ(楽譜の指定はピアノ)のテイクが使われている。後者は指揮者の解釈にかかわる大問題。