制作・出演 : 寺嶋陸也
おやすみおやすみ
ジャケットは器楽奏者風だが、実にいいバリトン歌手。色気と伸びをあわせ持った柔らかい声は、日本語にもよく似合っている。外国作品の日本語詞はなんと松本隆だが、さすがに翻訳ものの歌いにくさは払拭できず。ピアノは名手・寺嶋陸也。よくぞ集めた顔ぶれ。
栗山文昭の芸術2 二月から十一月への愛のうた 寺嶋陸也作品集栗山文昭の芸術2 二月から十一月への愛のうた 寺嶋陸也作品集
気鋭の作曲家であり、ピアニストとしても活躍する寺嶋陸也(1964年生まれ)の合唱曲(詩:谷川俊太郎)。合唱界の第一人者、栗山文昭の指揮&プロデュースで聴く。
原爆小景・完結版 林光合唱作品集原爆小景・完結版 林光合唱作品集
作曲者指揮によるライヴ録音。演奏の高揚がスタイルを壊すことがない、東京混声ならではのサウンドは、こういった作品ではやはり不可欠で、物議をかもす「原爆小景」の新作部分に説得力を与えることに成功した。ライヴでの彼らの巧みさも余さず捉えられている。★
ドルチェドルチェ
新日本フィルの首席オーボエ奏者、古部賢一のファースト・アルバム。明快な音色でオーボエという楽器の魅力を引き出している。キラリと光る瞬間もあるが、モーツァルトのソナタなどは仕上がりが今一つ。選曲の意図も“?” 次のアルバムに期待したい。
オーボエ・ヴィルトゥオーゾ〜フランス・エディションオーボエ・ヴィルトゥオーゾ〜フランス・エディション
オーボエの音色の複雑な豊潤さを改めて知らしめる盤。宮本のヴィルトゥオーゾぶりが堪能できる。『イタリア・エディション』と対を成す企画なので2枚を聴き比べるとより楽器と奏者の魅力を理解できる。この仏盤、全曲染み入る響きを貫き、選曲も妙。