制作・出演 : 嶋津健一
ザ・コンポーザーズ1ザ・コンポーザーズ1
加藤真一、岡田佳大のレギュラー・トリオによる3作目。ミシェル・ルグランの代表曲とオリジナルがほぼ半々で構成されたこのアルバム、心に染みる、密やかなリリシズムをしっとりと聴かせる。ルグランを完全に自分の世界に引き寄せるピアニストの手腕に瞠目。
MAYA+JAZZMAYA+JAZZ
寺島靖国氏が主宰するレーベルに移籍しての第1弾。以前は多彩な音楽を取り入れ、無国籍感を表出していたが、正面からジャズと向き合っている。とはいえミステリアスなムードはそのまま。「テイク・ミー・イン・ユア・アームス」のはかなさ、「アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥ・イージリィ」の気怠さと哀感、「レッツ・ドゥ・イット」の小悪魔的な表情など、持ち味を存分に発揮している。
アンフォゲッタブルアンフォゲッタブル
ベースのスタン・ギルバートとのデュオ。1曲目にパガニーニの「奇想曲第24番」をやっていてビックリ。スタンダードのほか、モンク、エリントン、ショーターらの曲を独自に料理。オリジナルも2曲。曲はおなじみでも、演奏はありきたりではないところが最高に独創的。
Double Double Bass SessionDouble Double Bass Session
静謐なリリシズムで知られるピアニストが、アコースティック・ベースと共演したユニークなトリオ・アルバム。2本のベースから紡ぎ出される深みと温かみのあるサウンドがピアノの調べの清らかさを際立たせる。寡黙だが饒舌なしみじみと味わい深い作品。
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