制作・出演 : 加藤真一
MURASAKIMURASAKI
控えめだが日本的情緒を感じさせるオープニング・ナンバーの「むらさき」が井上というピアニストを端的に物語っている。スタンダードを演奏しても独特の風味を醸し出すタッチ。そんな彼女の個性を引き出すサポート・メンバーふたりのプレイも見事。
ザ・コンポーザーズ1ザ・コンポーザーズ1
加藤真一、岡田佳大のレギュラー・トリオによる3作目。ミシェル・ルグランの代表曲とオリジナルがほぼ半々で構成されたこのアルバム、心に染みる、密やかなリリシズムをしっとりと聴かせる。ルグランを完全に自分の世界に引き寄せるピアニストの手腕に瞠目。
Day by DayDay by Day
ベルウッドが“大人の音楽”を提案する“LIGHT MUSIC STYLE”シリーズの第1弾。スタンダード集で、コンボをバックに歌う「L-O-V-E」などもあるが、弦楽四重奏でクラシカルに始まる「Misty」、バック・コーラスが効果的な「Night And Day」など、凝ったつくりになっているところがポイント。ブライトな声が企画にぴったり。
向井滋春 meets 菊池武夫/プレイズ・スタンダード向井滋春 meets 菊池武夫/プレイズ・スタンダード
2009年で還暦を迎えるトロンボーン奏者の向井が、いち世代下のリズム・セクションと組んで有名曲に真正面から挑戦した注目盤。道下和彦、原朋直、池田篤がそれぞれ2?3曲ずつゲスト参加。どの曲も自信に満ちたプレイで、ベテランの健在ぶりを伝えている。