制作・出演 : 広瀬香美
やっぱり冬になるとこの方、登場しますよね。もちろんアルペンCMソングです。でも見事にいつも広瀬香美ワールドを創り上げるところはやはりスゴイ。最近流行りの80年代ソウル・ディスコな雰囲気も取り入れたりして、やり方がうまいよなーと感動します。
2000年もスキー・ショップのCMに使用されている曲を含む新作。聴き手が期待する彼女のキャラクターを満足させつつ新たな世界が拡がった気がする。タイトルの“D”はダイアリーやディクショナリーという言葉を連想させるバラエティ豊かなアルバムです。
壮麗な歌声を活かしたメロメロなラヴ・ソングの印象が強い広瀬香美だが、実は彼女、テクノから民俗系まで多彩な楽曲の要素を自身の歌の中に巧みにスパイスとして取り入れている、なかなかの音楽家でもある。恋愛のBGM集だけじゃなく、突っ込んだ聴き方を勧めます。
GOTAや近田春夫、ASA-CHANG等、数多くのプロデューサーを起用し、ジャパニーズ・ヒット・ポップスを大胆にカヴァー。彼女の弾けるような歌声とセレクトされたAOR風楽曲との相性が、以外にも心地よい。思いきり夏を意識した音作りも最高。
6枚目のアルバムになるが、この人の骨っぽさを感じさせる元気のよさは相変わらず気持ちいい。シャキッとした音の作り方で、彼女の魅力が十分に発揮されていて、グイグイ押してくるわりには疲れないから中高年にもお勧め。それにしても声がよく出てるわ。
いつもいつもみずみずしくてハリがあり、音も言葉も歌声も生き生きと跳びはねているのは、この人の表われか。おきゃんでカッコつけずカラッとした世界観は、聴いていて爽快。(6)のハード・ロックふうあたりが、新味か。
広瀬香美の人気ナンバー「BEGINNING」を、ニューヨークで活躍中の名プロデューサー、デヴィッド・ダーリントンが様々なヴァージョンへとリミックス。オリジナル楽曲の美味しいテイストだけを残し、ハウスからファンクまでと大胆に変貌させている。
「ロマンスの神様」大ヒットのきっかけとなったスキーのCMで、またまた強烈なサビが印象深い(4)を聴かせている彼女の4th。パワフルだけど弱みも見せちゃう現代のワーキング・ウーマンの機微を描かせたら、やっぱりこの人。全アレンジでも才を発揮。