制作・出演 : 東京交響楽団
最高の音で楽しむために!
中世以来の西洋音楽の歴史を包含し、人類のあらゆる苦しみと闇、そして祈りと希望を描く、奇跡のシンフォニー 全ての聴力を失う絶望を経て、作曲家、佐村河内守(さむらごうちまもる)は、真実の音=「闇の音」を探求する精神の旅へと出ました。 一人の少女との出会いがもたらした希望の光は、「闇が深ければ深いほど、祈りの灯火は強く輝き」、ついに 《交響曲第1番》 が完成されます。 一人の作曲家の自伝的作品であると同時に、偉大な普遍性をも獲得したこの作品は、 作曲者の出自(被爆二世)に関わる原爆との密接な関連はもちろんですが、いま、東日本大震災の惨禍を経験した私たち日本人の心に深く通じるものです。 癒し、ヒーリングといった安易な言葉では表しきれない、魂を救う真実の音楽といえましょう。 中世以来の西洋音楽の歴史を包含し、ブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチ等、ロマン派シンフォニストの系譜を そのままに受け継ぎながら、前衛主義や不毛な権威主義に真っ向から抵抗する、「現代に生まれた奇跡のシンフォニー」を、 是非お聴きいただきたいと思います。 昨年4月の東京初演は、この録音と同じ大友直人指揮、東京交響楽団。終演後あまりの感動に、 聴衆は地鳴りのような拍手と熱狂的なスタンディングオベーション。 対するステージ上も、指揮者、コンサートマスターが何度も涙をぬぐっていたという、稀に見る演奏会だったといいます。 レコーディングは、大友直人&東響がこの長大な作品への共感を全身全霊で表現した、大変感動的なセッションでありました。 ライヴではなくレコーディング収録において、かくも熱く壮絶な演奏が繰り広げられることは、 たいへん稀有なことであり、収録スタッフも感動のあまり冷静さを失いかけた程です。 収録初日に第3楽章を収録していた際に大きな地震がありましたが、ステージ上は驚くべき集中力で最後まで止まることなく演奏が続きました。 地震があったことなど微塵も感じさせない鬼気迫るその演奏は、指揮者もオーケストラも納得の仕上がりとなり、 その場にいる誰もが、セッションの成功を確信したのでありました。 演奏:大友直人指揮、東京交響楽団 録音:2011年4月11-12日、パルテノン多摩 Photo:Yasuhiro Ohara
録音、演奏ともに近年の出色のマーラー。生き生きとした表情から繊細極まる雰囲気、幻想的な味わいなど、こう響いてほしいという望みが見事にかなえられている。特にオーケストラの好演は高く称賛されるべき。欧米の一流団体と互角に渡り合える。独唱もいい。
長い間にわたって愛唱されている合唱曲をオーケストラと共演した(武満作品を除く)2010年3月のライヴ録音。やや小振りの合唱とオーケストラの音楽的相性はいま一歩で、両者の付き合いの浅さを感じさせるが、聴き手の心を踊らせる演目を堂々とこなす横綱相撲の貫祿は両者ともさすが。再勝負への期待がふくらむ。
近年は、コンサートでも録音でも、高いレベルの演奏が続いている東京交響楽団。そんな彼らが本拠地・ミューザ川崎で開催している“名曲全集”がCDとなった。管楽器の首席奏者たちのソロも美しく、飯森範親が東響から洗練された演奏を引き出している。特典映像付き。
東京交響楽団のコンサートマスターを務める大谷康子が、常任指揮者・大友直人と同響のサポートを得て、二つのヴァイオリン協奏曲をライヴ録音した。大谷のソロは、明快で、力強く、メリハリがある。緩徐楽章でのロマンティックな味わいも魅力的。
伝説のヒーロー・ドラマのテーマ曲を作曲者自身が交響曲と交響詩に仕立て、挿入歌を加えた特別コンサートの実況録音。フル・オーケストラに合唱団、スペシャル・ヴォーカルの中西圭三や当時の配役など、160名を超える出演者の情熱とプライドが伝わる輝かしい作品だ。
2000年9月東京、2001年2月大阪で行なわれたサントリー音楽賞記念公演のライヴ。それぞれの会場で、東響、大フィルという二つのオケが三善晃の交響四部作を演奏した記録だ。戦災の体験を原風景とする壮絶なイメージが痛切な音となって突き刺さってくる。
発売元
キングレコード株式会社積極的に他領域と交わって和太鼓そして新たな音楽の可能性を拡げてきた林英哲。そのソロ活動25周年を記念する演奏会ライヴ。オケの響きとわたり合って、すっくとパワフルにエモーションを掻き立てるその音の快は健在。石井独自の響きのラッシュが今なお圧巻だ。