制作・出演 : 東京交響楽団
長い間にわたって愛唱されている合唱曲をオーケストラと共演した(武満作品を除く)2010年3月のライヴ録音。やや小振りの合唱とオーケストラの音楽的相性はいま一歩で、両者の付き合いの浅さを感じさせるが、聴き手の心を踊らせる演目を堂々とこなす横綱相撲の貫祿は両者ともさすが。再勝負への期待がふくらむ。
近年は、コンサートでも録音でも、高いレベルの演奏が続いている東京交響楽団。そんな彼らが本拠地・ミューザ川崎で開催している“名曲全集”がCDとなった。管楽器の首席奏者たちのソロも美しく、飯森範親が東響から洗練された演奏を引き出している。特典映像付き。
東京交響楽団のコンサートマスターを務める大谷康子が、常任指揮者・大友直人と同響のサポートを得て、二つのヴァイオリン協奏曲をライヴ録音した。大谷のソロは、明快で、力強く、メリハリがある。緩徐楽章でのロマンティックな味わいも魅力的。
発売元
ユニバーサルミュージック伝説のヒーロー・ドラマのテーマ曲を作曲者自身が交響曲と交響詩に仕立て、挿入歌を加えた特別コンサートの実況録音。フル・オーケストラに合唱団、スペシャル・ヴォーカルの中西圭三や当時の配役など、160名を超える出演者の情熱とプライドが伝わる輝かしい作品だ。
2000年9月東京、2001年2月大阪で行なわれたサントリー音楽賞記念公演のライヴ。それぞれの会場で、東響、大フィルという二つのオケが三善晃の交響四部作を演奏した記録だ。戦災の体験を原風景とする壮絶なイメージが痛切な音となって突き刺さってくる。
発売元
キングレコード株式会社積極的に他領域と交わって和太鼓そして新たな音楽の可能性を拡げてきた林英哲。そのソロ活動25周年を記念する演奏会ライヴ。オケの響きとわたり合って、すっくとパワフルにエモーションを掻き立てるその音の快は健在。石井独自の響きのラッシュが今なお圧巻だ。
NHKの長寿音楽番組『名曲アルバム』から日本の歌を集めたセット。童謡、唱歌、歌曲、抒情歌など、誰もが一度は聴いたことがあるだろう曲ばかりを選んでいる。家族で楽しめるアイテムだ。
ライナーノーツに片桐氏が書いているように、同じ時代にこんなに素敵なアーティストと出会える幸せを感じさせてくれる。いつもの勇猛果敢な彼ではなく、テクニックを披露しながら抑えた表現で歌い上げていく須川。サックスとオーケストラが溶け合う瞬間も美しい。★
福田進一がビクター時代に残した録音から、本人が厳選した近現代作品5曲を収録。精緻な指捌きで細かい音符の一つひとつに至るまで丁寧に陰影を施し、情感や夢幻的雰囲気を端正に描出する。「ある貴紳のための幻想曲」は今回初の一般発表となる音源。ライヴ特有の緊迫感が魅力で、ファンは必聴だ。