制作・出演 : 東京交響楽団
アリアアリア
ライナーノーツに片桐氏が書いているように、同じ時代にこんなに素敵なアーティストと出会える幸せを感じさせてくれる。いつもの勇猛果敢な彼ではなく、テクニックを披露しながら抑えた表現で歌い上げていく須川。サックスとオーケストラが溶け合う瞬間も美しい。★
アーリー・ワークス・ベスト クラシカルアーリー・ワークス・ベスト クラシカル
福田進一がビクター時代に残した録音から、本人が厳選した近現代作品5曲を収録。精緻な指捌きで細かい音符の一つひとつに至るまで丁寧に陰影を施し、情感や夢幻的雰囲気を端正に描出する。「ある貴紳のための幻想曲」は今回初の一般発表となる音源。ライヴ特有の緊迫感が魅力で、ファンは必聴だ。
三枝成彰:レクイエム[曾野綾子のリブレットによる]三枝成彰:レクイエム[曾野綾子のリブレットによる]
財界や政界、文化人など歌自慢が集まって結成された六本木男声合唱団のヨーロッパ公演の凱旋演奏。「レクイエム」は団員でもある三枝成彰の作で、世界初録音。テキストは曽野綾子による日本語だ。
朝比奈隆メモリアル・ボックスブルックナー交響曲全集朝比奈隆メモリアル・ボックスブルックナー交響曲全集
朝比奈隆が80年代にさまざまな場所でいろいろなオケと演奏したブルックナーの交響曲を全集としてまとめたもの。最も充実していた時期の朝比奈のブルックナーがここにあるといってよいだろう。特に83年の東京カテドラルでの大フィルとの7番と8番は記念碑的演奏だ。特典盤として付けられている朝比奈隆が宇野功芳を相手にブルックナーについて語った録音(約50分間)も興味深い。