制作・出演 : 東京交響楽団
三枝成彰:レクイエム[曾野綾子のリブレットによる]三枝成彰:レクイエム[曾野綾子のリブレットによる]
財界や政界、文化人など歌自慢が集まって結成された六本木男声合唱団のヨーロッパ公演の凱旋演奏。「レクイエム」は団員でもある三枝成彰の作で、世界初録音。テキストは曽野綾子による日本語だ。
朝比奈隆メモリアル・ボックスブルックナー交響曲全集朝比奈隆メモリアル・ボックスブルックナー交響曲全集
朝比奈隆が80年代にさまざまな場所でいろいろなオケと演奏したブルックナーの交響曲を全集としてまとめたもの。最も充実していた時期の朝比奈のブルックナーがここにあるといってよいだろう。特に83年の東京カテドラルでの大フィルとの7番と8番は記念碑的演奏だ。特典盤として付けられている朝比奈隆が宇野功芳を相手にブルックナーについて語った録音(約50分間)も興味深い。
團伊玖麿 2團伊玖麿 2
戦後長く東響を率いた上田による、團の交響曲の貴重録音の復刻。上田は新古典的な職人だ。ここでも彼は、ロマン的思い入れを排し、クリアにセッカチに音楽を捌いてゆく。そんな指揮は、團のセッカチさを嫌う、おおらかな音楽には、どうも合わないような……。
ブルックナー:交響曲選集ブルックナー:交響曲選集
東響創立50周年記念の選集。何種類もある録音中、第8番をのぞき最新録音という点に注目。93〜96年の収録。とくに第9番はまさに朝比奈芸術の集大成のような名演だ。大フィルや新日フィルとの録音もあるが東響との演奏には独特の覇気があり、ファンの間でも評価は高く、その誠実で重厚な演奏はかけがえのないものといえる。