貴志康一。1937年、指揮・作曲両面に於いてその豊かな才能を期待されながら、名声確乎たるを待たず28歳の若さでこの世を去った音楽家。vn協奏曲は既に紹介された交響曲と並ぶ代表作で、近代ロシア風の管弦楽書法の中に日本を織込んで華麗である。