制作・出演 : 柴咲コウ
嬉々□嬉々□
女優として活躍する柴咲コウのサード・アルバム。これまでの作品でもわかるように、いわゆる“女優さんの音楽活動”という枠などはるかに超えているのだが、その理由は楽曲がもともと設定していた世界を、絶対に大きく拡げて自分のものにしようとする志にある。
ひとりあそびひとりあそび
『蜜』から1年10ヵ月ぶりとなる柴咲コウの2ndアルバム。彼女自身の作詞曲「Glitter」「Sweet Mom」「memory pocket」といったヒット・シングルを中心に、バラードからアップ・テンポのナンバーまでヴァラエティに富んだ内容となった。
Sweet MomSweet Mom
歌い手としても評価の高い彼女だが、本作もその実力をいかんなく発揮している。スロー・テンポの難しい曲、最初はピアノとの独唱といった高いハードルも楽々クリアし、問い掛けるような歌いぶりで情緒的な世界を見事に構築。映画『この胸いっぱいの愛を』主題歌。
かたち あるものかたち あるもの
ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』の主題歌に起用。大好きな人の幸せをそっと見守り続ける恋心。そんな忍ぶ愛の想いを、ストリングスを活かしたドラマティックなミッド・バラードに乗せ熱唱。張り裂けんばかりの感情的な歌声が、胸に突き刺さってくる。
思い出だけではつらすぎる思い出だけではつらすぎる
フジテレビ系ドラマ『Dr.コトー診療所』挿入歌となった(1)は、中島みゆき作詞・作曲による壮大なバラード。グリコ“ムースポッキー”CMソング(2)も含め、流れるストリングスと伸びやかでハリのあるヴォーカルが絡み合い、印象的な仕上がりになっている。