制作・出演 : 柴田淳
シングルコレクションシングルコレクション
2001年のデビュー作「ぼくの味方」から2005年の5月発売の「幻」までリリースしてきたシングル11曲を年代順にコンパイルしたベスト・アルバム。“悲しい時は柴田淳”とも言われる彼女だが、全編にわたり、アコーステックでしっとりとしたバラードの集大成。
わたしわたし
4枚目のアルバムで、シングル曲(2)(5)やTVドラマ『危険な関係』の主題歌(9)、インスト(3)(8)などすべて彼女の作詩曲の全11曲。奇をてらったりすることなく、あくまでも素の味を大切にした唄い方が逆に、それぞれの楽曲が持つ世界をクリアに見せてくれる。
ひとりひとり
柴田淳のサード・アルバムはシングル曲(3)(5)を含む全11曲。もっと声を張りたいところの少し手前で、抑え気味に唄っているところが逆にドラマ性を高めて聴き手への浸透圧を強めている。粘っこさと乾いた味の微妙なバランスが、この人の最大の魅力ではないか。
ため息ため息
非常に古典的なシンガー・ソングライターだが、それがえらく新鮮に聴こえる。“届かぬ想い/叶わぬ恋”を真っ正面から歌う作風はこの2作目でも変わらず、その頑固さが大きな個性になっているのが面白い。ストリングスやピアノを多用した手堅いアレンジも好感度高し。