制作・出演 : 秋元順子
2009年と2010年のコンサート・ツアーで歌われた音源を収録した、彼女にとって初のライヴ・アルバムで、ベスト盤といえる構成になっている。「Lover,Come Back To Me(恋人よ我に帰れ)」と「五木の子守唄〜リンゴ追分」はCDに初収録。ステージで堂々と歌う彼女の姿を想像させる張りのあるヴォーカルを聴かせる。歌うジャンル、レパートリーの幅広さが客席を満足させている。
街で暮らす男女の出会いと別れが、洒落たスタンダード歌謡ポップ風の曲調にのせて、別れた男への思いが歌われる「一枚の写真」。ラテン歌謡ならではのセクシーさを醸しだされ、男女の心の揺れを歌っていく「星降る夜に…」。大人の男女の恋を洒落た雰囲気の歌唱で展開する。
通算4作目となるアルバムは、出るべくして出た感のあるジャズのスタンダード集。ハワイアンやシャンソンで食ってきたキャリアからすれば、お手のものだろう。歌謡曲とジャズの間を自在に行き来する彼女のような歌い手は、平成になって本当に数少なくなってしまった。
情感豊かに歌った「愛のままで…」で注目された秋元順子のサード・アルバム。ここでもドラマティックな物語を、彼女は練達の歌声で聴かせる。古風なエキゾティックなサウンドもあり、作者の花岡優平とのデュエット「愛が熟すまで」などじっくり歌っている。
歌のうまさに舌を巻くのは、2009年の『NHK紅白歌合戦』で初出場最高齢記録を作った秋元順子なら当然か。大ヒットとなった「愛のままで…」に続く1年半ぶりのこのシングル。その懐かしいメロディと歌詞は、いくつになっても愛に生きたい人間への讃歌となっている。
ヒット曲「愛のままで…」を収めた2作目。女性はいくつになっても女性であることがわかるアルバムで、ボサ・ノヴァやジャズなどの幅広いテイストを備えた、成熟したヴォーカルが歌にリアリティを添える。平凡な日常の幸せを描いた「ひだまり」などのヒット性も高い。
アコーディオンの音色から始まる、哀しげで人間臭い演歌の世界感。彼女の深い歌声は、人生の酸いも甘いも噛み分けた練達の響きで、非常に説得力があり落ち着く。ドラマティックに展開する楽曲もしかり、人の数だけ人生あり、と喚起させてくれる曲である。
大人のラヴ・ソングを得意とするヴォーカリスト、秋元順子の1stアルバム。団塊世代のラヴ・ソングとしてカラオケ大会などでお馴染みの「マディソン郡の恋」や「枯葉」といったカヴァー曲やオリジナル楽曲を収録。