制作・出演 : 近藤嘉宏
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第16・17・18番ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第16・17・18番
あれこれゴテゴテしたものや借り物っぽい表現を付け加えることなく、真っ向ストレートに音楽と対峙する。そんな爽やかなベートーヴェン。しかしそれは単細胞的・本能的に成されたのではなく、じっくりとした考察の裏付けを伴ったもの。続編に期待。
近藤嘉宏 ベストコレクション近藤嘉宏 ベストコレクション
CDデビューしたコロムビア時代にリリースした8枚のアルバムからセレクトした、近藤嘉宏のベスト盤。コンサートでもよく取り上げるクラシックの名曲を収録した、今や中堅ピアニストとして確固たる地位を築いた近藤の若き日の演奏が楽しめる一枚。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第12番・第13番・第14番≪月光≫・第15番≪田園≫ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第12番・第13番・第14番≪月光≫・第15番≪田園≫
何の気負いも衒いもなく、素直にありのままを音にする。ロマン的な英雄神話もヴィルトゥオーゾ風身振りも捨て、簡潔な響きと物言いで等身大の軽快なベートーヴェンを聴かせる。しかしこれが安手にも平凡にもならずとても清新。全集に期待が持てる。
リスト・ライヴ!リスト・ライヴ!
40歳代に入って、ますます進化している彼。意欲的なリサイタルのライヴは、持ち前の硬質だが多彩な音色を駆使して、熱気のこもった迫力のある演奏を展開した彼の魅力をしっかりととらえた。どんなに熱しても過度にならず、しかし冷め切らない、そのバランスが魅力だ。