制作・出演 : N響
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」
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キングレコード株式会社73年末のN響第九は名誉指揮者マタチッチを迎えこの年落成した渋谷のNHKホールで行なわれた。冒頭の主題提示から力が漲り巨匠の面目躍如たる名演である。ライヴゆえの粗さが散見され、独唱のスタイルも古風だが、ほとばしる情念と豪放な迫力は比類ない。
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 黛敏郎:曼茶羅交響曲チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 黛敏郎:曼茶羅交響曲
凄いカップリングである。「曼荼羅交響曲」はモノラル録音によるデットな響きが曲の精悍さを増長している(60年、スイスでのライヴ)。一方の「悲愴」は96年のライヴで、緩急のメリハリを十全につけ、表現も情感たっぷりで濃密。岩城の演奏の変遷が興味深い。
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