音楽むすび | ジャンル : ジャズ > フュージョン

新人のネオアコ系バンドかと思ったらジャズのコーラス・グループだった。しかも平均年齢23歳。さわやかなサウンドをバックに、こざっぱりとしたイケメンたちのハーモニーをたっぷりと、というと何やら女性専用の匂いがするが、実力は確かですので念のため。

元シトラスの江森丈晃と渡辺正人によるユニットの、初フル・アルバム。フランス人女性ヴォーカリストをフロントに据え、鬼怒無月、高井康生、加藤雄一郎らがジャジィで室内楽的なサウンドを展開。上質なリリシズムが支配する、気品に満ちた作風に仕上がった。

2007年の新録5曲に過去のアルバムからの6曲を追加した変型のベスト・アルバム。新録は大石学、井上陽介、東原力哉との共演。アルバムとしての統一感もあるし、チャリートの一番いいところを抽出した内容なので、悪かろうはずはない。彼女の過去と現在がここに……。

スタンダードがずらりと並んでいるが、それらを正統派ジャズ調で歌うだけでなく、プログラミングを用いたり、クラブ系の味付けを施したり、アレンジが変化に富み、現代の息吹を感じるジャズ・ヴォーカル作。晴れやかな歌の表情が印象的。DIMENSIONも参加。

ヨーロッパを代表するドラマー、オリヴァー・ストラウチ率いるグルーヴィン・ハイはドイツのトップ・コンボ。本作ではランディ・ブレッカーをゲストに招き、白熱のセッションを展開。エッジの利いた、現代感覚あふれるストレートアヘッドなジャズが痛快だ。

最高の音で楽しむために！