ジャンル : 演歌・純邦楽・落語 > 純邦楽・民謡
津軽三味線津軽三味線
今から15年程前、津軽三味線が一躍ブームになった事があった。TVのショー番組では何かにつけてあの曲弾きが紹介され、『じょんから節』という優れた映画も生まれた。その火付け役となったのが、渋谷ジャンジャンで演奏会を続けていた竹山だった。ブームそのものは、東北の寒村、漂泊の門付芸といったお誂えむきの感傷とパターン化した空疎な曲弾きに拠ったうわついたものだったが、竹山の芸はそれとは別の場所にあった。今回一拠にCD化された当時の録音が、その何よりの証左である。弾力性のある美しい音色、独特の引きずる様なリズム、低域のハッとする様なポルタメント、そして陸続と沸き上がるうた。今なお強い説得力を持つ、まさに芸。
ザ・民謡ベストコレクション きわめつけザ・民謡ベストコレクション きわめつけ
オラ、秋田の民謡コ、けっこう好きだ。耳コで聴いてると、肌コの白い秋田美人が目玉コさ浮かぶし、酒コもまた呑みたくなるわいナ。というわけで、小野の小町を生んだ秋田の全24曲。秋田音頭の「秋田よいとこ東北一番だ」の奥ゆかしさがいい。
三橋美智也民謡大全集<第1集・北海道・青三橋美智也民謡大全集<第1集・北海道・青
戦後歌謡シーンを語るとき、戦後の新民謡運動をレコードやラジオといったメディアを通して先導し、歌謡曲と民謡とを同じ地平のものにした三橋美智也の存在を無視できない。一地方の民謡を“歌謡曲化”することで、全国区の民謡にしていった彼の仕事は、変貌する社会から置き去りにされつつあった民謡の活性化作業でもあった。生前の三橋美智也が、北は北海道から南は九州までの民謡を歌ったものを全10集にまとめている。第10集は三橋美智也がルーツ・ミュージックとしてきた『津軽三味線』集になっている。