ジャンル : 演歌・純邦楽・落語 > 純邦楽・民謡
箏の巨人・宮城道雄の代表的な作品が3枚のCDになって復刻。大正・昭和前期のSP音源が、最新の修復技術で蘇った。伝統音楽の世界にまったく新しい発想を持ち込んだ、宮城の演奏が実にクリアな音で聴ける。「春の海」や「水の変態」における曲づくりの才、「六段」(八橋検校)や「千鳥の曲」(二世吉沢検校)など先人のつくった曲に対する解釈の鋭さ、どれをとってもその鋭い感性に驚かされる。メリハリの利いた、それでいて自然に流れる演奏、プロデューサーとしての力量も並外れていたことを実感させる。
発売元
日本伝統文化振興財団昭和から平成にかけての箏曲界の第一人者、初代米川敏子の名演集。昭和13年録音の貴重な初期音源も然ることながら、昭和58年の70歳とは思えぬ張りのある歌声や凛とした演奏に驚かされる。伝統に甘んじることなく生涯百数十曲の作曲を手掛けた先進性も凄い。★
箏曲の原点である八橋検校が創始し、歴代の検校たちによって創作されてきた箏組歌の数々。この箏組歌の演奏と研究の第一人者である山田流箏曲五代鳥居名美野が、箏音楽のなかでもとくに重要な楽曲として知られる組歌を取り上げた待望の第二集。
高野山に伝わる真言密教の教義についての問答が重ねられ、自心即仏の深旨に関する審判が下される。この過程でみられる論議の唱法が、琵琶や能楽に影響を与えたといわれる。それだけに二つの旋律が交錯する「明神講表白」などはダイナミックである。
ユニークな日本髪スタイルの三味線弾き語りで海外公演でも注目されるうめ吉と、倉敷のご当地ソングが合体した。幻の名曲「倉敷節」が71年ぶりにCDとして復活。徹底したレトロなサウンド、アートワークで、いにしえの日本情緒を味わうのも一興だ。
80年に行なわれた“第2回宮城道雄記念館主催公演”を収録したライヴ盤2作で、邦楽史に残る作品を宮下伸や野坂惠子をはじめとする筝、尺八奏者が奏でる。上巻には誰もが知る「春の海」を収め、下巻では朝鮮在住時やロンドン旅行から生まれた作品が聴ける。