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93年5月に発表されて話題となった朗読CD。終戦直後の1946年11月3日に公布、翌年5月3日に施行された「日本国憲法」の条文を、名優・佐藤慶が崇高な雰囲気で読み上げている。

上川隆也の朗読による芥川龍之介作品集だ。「杜子春」や童話として書かれた「蜘蛛の糸」などは、読みようによっては教訓的な物語だが、その完成度の高さをあらためて実感する。朗読されて浮かぶ情景や文体の趣などが浮かび上がる。殊に「トロッコ」は面白い。

加藤剛が森鴎外の代表作『舞姫』を朗読。文語体に新しい息吹を与えた鴎外の文章が、耳から入ることによって一語一語がより明確に粒立つ。国家の品格だの美しい国だの言う前に、日本人の根幹たる日本語の美しさを身体に刻み込むべきと、一聴を勧める。

朗読CDシリーズ“心の本棚”で企画された一枚。『武蔵野』は、明治の自然主義作家・国木田独歩の代表作で、散文と小説との中間のような新しい分野を開拓したもの。格調高い美しい日本語と山谷初男の味わい深い温かな語り口に心を癒される。

今井美樹や中島美嘉への楽曲提供など、コンポーザーとしても活躍するシンガー・ソングライターの朗読アルバム。池澤夏樹の新訳版を彼女の朗読と音楽でつづり、新たな息吹を吹き込んだ作品。

東宝の特撮映画の効果音をまとめた企画盤。1954年の『ゴジラ』ほか、全99トラックを収録。ボーナス・トラックとして故・伊福部昭がCM用に作曲した「宇宙大戦争マーチ」を収録（初CD化）。

松竹京都撮影所の時代劇映画の効果音を集めた企画盤。全8作が制作された必殺シリーズの中から厳選した効果音／BGMを収録。中村主水ほか、主要登場人物の決めのアクションが目に浮かぶはず。