音楽むすび | クラミ:カレヴァラ組曲/北極光/チェレミス幻想曲

クラミ:カレヴァラ組曲/北極光/チェレミス幻想曲

クラミ:カレヴァラ組曲/北極光/チェレミス幻想曲

クラミの多彩な音楽性を堪能! 色彩豊かな録音にも注目

シベリウス後のフィンランドを代表する管弦楽曲作家といえばウーノ・クラミ(1900-1961)の名がまず挙げられます。そのクラミの作品を3曲、2008年に首席指揮者に就任したヨン・ストゥールゴールズが、ヘルシンキ・フィルハーモニックを指揮して録音しました。
 クラミが10年以上かけて作曲した『カレヴァラ組曲』は、彼の代表作のひとつ。ナショナル・ロマンティシズムやシベリウスの『レンミンカイネン組曲』の「カレヴァラ様式」に別れを告げ、表現力の強い鮮やかな色彩を施した新しいスタイルの音楽は高い評価を受け、コンサートのプログラムでもしばしば取り上げられてきました。ヴォルガ川流域に住むフィノ=ウゴル語族チェレミスに素材を採った、独奏チェロと管弦楽のための『チェレミス幻想曲』と、ベルリオーズ、シャブリエ、リムスキー=コルサコフ、ラヴェル、ストラヴィンスキーの遺産を継ぐ管弦楽法で書かれた『北極光』は、ともに雰囲気ゆたかで詩的な音楽です。ヘルシンキ・フィルハーモニックの若いチェロ奏者、サムリ・ペルトネンが『チェレミス幻想曲』のソロを弾きました。
 フィンランディア・ホールで録音セッションが行われ、ダイナミックレンジの広い録音が、繊細で色彩的なクラミの管弦楽法を際立たせます。(キングインターナショナル)

【収録情報】
クラミ:
・管弦楽のための幻想曲『北極光』 作品38 (1946)
・チェレミス幻想曲 作品19 (1931) 〜チェロと管弦楽のための
・カレヴァラ組曲 作品23 (1943)(大地の創造/春の芽吹き/テルヘンニエミ/レンミンカイネンの子守歌/サンポの鋳造)
 サムリ・ペルトネン(チェロ)
 ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
 ヨン・ストゥールゴールズ(指揮)

 録音時期:2009年1月30日、2月2日、9月11日
 録音場所:フィンランド、ヘルシンキ、フィンランディア・ホール
 制作:セッポ・シーララ
 録音エンジニア:エンノ・マエメツ
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