ヘンデル:オラトリオ「エジプトのイスラエル人」
ヘンデル:エジプトのイスラエル人(2CD)
ダイクストラ&バイエルン放送合唱団、コンチェルト・ケルン
2009年、没後250年を迎えたこともあってか、このところオペラやオラトリオの人気が急速に高まってきた感のあるヘンデルです。この『エジプトのイスラエル人』も2007年にバッハ・コレギウム・ジャパンで日本上演されたり、2009年NAXOSからリリースされたりと耳にする機会も増えてきている作品です。ヘンデル54歳の時に書かれた大作で、聖書の「出エジプト記」から主に題材が取られている壮大な作品です。自筆譜は第2部から始まっていますが、ヘンデル自身が第1部の『ヨゼフの死』に『キャロライン王妃の葬送アンセムHWV264』を流用したという記録があり、この演奏もそれを踏襲しています。
この演奏、とにかく合唱が見事です。例えば第3部のモーゼと子どもたちがイスラエルの地に降り立った場面、神への感謝を歌うフーガの部分での一糸乱れぬハーモニーは「さすがダイクストラ」と言うほかありません。ヘンデルのオラトリオの中でも「一番合唱に比重が置かれている作品」と言われているこの曲。万全の響きでお楽しみください。(ナクソス・ジャパン)
【収録情報】
・ヘンデル:オラトリオ『エジプトのイスラエル人』HWV54
第1部『ヨゼフの死を悼むイスラエル人の嘆き』
第2部『出エジプト』
第3部『モーゼの歌』
ローズマリー・ヨシュア(ソプラノ)
鈴木敦子(ソプラノ)
ゲルヒルト・ロンバーガー(アルト)
コビー・ヴァン・レンスブルク(テノール)
サイモン・ポーリー(バリトン)
トーマス・ハンバーガー(バス・バリトン)
ハラルド・ヘーレン(チェンバロ)
クリストフ・レーマン(オルガン)
マックス・ハンフト(オルガン)
バイエルン放送合唱団
コンチェルト・ケルン
ペーター・ダイクストラ(指揮)
録音時期:2008年11月28-29日
録音場所:ミュンヘン、プリンツレーゲンテン劇場
録音方式:デジタル
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