レオポルド・モーツァルト:ハンマーフリューゲルのためのソナタ集
レオポルト・モーツァルト作品集(2CD)
ハンマーフリューゲルのためのソナタ&トリオ・ソナタ集
ショルンスハイム、ロッター、ヘス
ハイドンのピアノ・ソナタ全集やバッハの平均律クラヴィア曲集が話題になったベルリン生まれの古楽系鍵盤楽器奏者、クリスティーネ・ショルンスハイムは、生地でピアノを学んだのち古楽に転向して、グスタフ・レオンハルトやトン・コープマン、アンドレアス・シュタイアーらの教えも受けて研鑽を積みます。
研究活動にも熱心なショルンスハイムは、古楽のさまざまな鍵盤楽器について造詣が深く、楽器と作品の関係についても深く研究しており、その成果が顕著にあらわれたのが、ハイドンのピアノ・ソナタ全集でもありました。
今回のアルバムでは、モーツァルトハウス所蔵の有名なハンマーフリューゲル(フォルテピアノ)を使用しています。この1785年ヨハン・アンドレアス・シュタインにより製作されたモーツァルトゆかりの楽器を用いて、ここでは独奏のためのソナタを3曲と、トリオ・ソナタを3曲演奏しています。
レオポルト・モーツァルト[1719-1787]というと『おもちゃの交響曲』とシンフォニアばかりが有名で、ほかの作品はあまり顧みられてこなかったので、今回の2枚組アルバムの登場は歓迎されるところです。
ちなみにトリオ・ソナタでヴァイオリンを受け持つリュディガー・ロッターは、古楽グループ「リリアルテ」のメンバーとして、ビーバーの『ロザリオのソナタ』などで優れた腕前を披露していたドイツのヴァイオリニストで、チェロのゼバスティアン・ヘスは、現代物からバロック・チェロまで幅広く演奏し、作曲もするドイツのチェリストです。(HMV)
【収録情報】
レオポルト・モーツァルト:ハンマーフリューゲルのためのソナタ集
Disc1:ソロ・ソナタ集
・ソナタ第1番ヘ長調
・ソナタ第2番ロ長調
・ソナタ第3番ハ長調
Disc2:ハンマーフリューゲルとチェロ、ヴァイオリンのためのトリオ・ソナタ集
・トリオ・ソナタ第1番ヘ長調
・トリオ・ソナタ第2番ハ長調
・トリオ・ソナタ第3番イ長調
クリスティーネ・ショルンスハイム(ハンマーフリューゲル/1785年ヨハン・アンドレアス・シュタイン製、モーツァルトハウス所蔵)
リュディガー・ロッター(バロック・ヴァイオリン)
ゼバスティアン・ヘス(バロック・チェロ)
録音時期:2011年10月31日ー11月2日(1)、2012年3月6-7日(2)
録音場所:アウクスブルク、ツォイクハウス、ムジークザール(1) ミュンヘン、ゼントリッヒ、昇天教会(2)
録音方式:ステレオ(デジタル)
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