シダー
トミー・フラナガンやケニー・バロンに続く名手として近年注目を集めるウォルトン。これは彼が当時のレギュラー・トリオで録音した好内容盤。ブルースやバラードの佳曲を中心に、彼らしい流麗な演奏が堪能できる。いぶし銀の味わいに満ちた秀作だ。
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アット・グッディ・クラブアット・グッディ・クラブ
淡いスピード感。癖のないのが玉にキズ。しかしこの美しい旋律家がもっとも輝くのはブルース・ナンバーというのがジャズ錬金術か。モンク・メドレーにはクラシックとブルース双方に揺れるシダーの心模様が聴き取れる。名手の異名高いが、案外ムラがある、大穴狙いでは。 2002/06/26 発売
ミッドナイト・ワルツミッドナイト・ワルツ
『ラテン・ティンジ』以来3年ぶりとなるアルバムはウォルトン自身が自作曲を選曲し、トリオで再演した嬉しい一枚。ウィリアムスは80年代からの盟友だが、コブとは意外にもレコーディングでは今回が初顔合わせ。ウォルトンの音の艶と瑞々しさには本当に驚く。★ 2005/06/22 発売