ア・ナイト・オブ・バラード
70年代後半から80年代初頭にかけて何度も来日し、人気を博した名歌手キャロルが、ドン・アブニーのピアノ伴奏だけで残した84年のライヴ作品。タイトル通り全編バラード。どの曲も丁寧に歌い上げ、しっとりとした情感を最後まで持続させた点は見事というほかない。
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ミッドナイト・サンミッドナイト・サン
60年代に批評家のオジサン連中を清楚な魅力でノックアウトしたキャロルの復帰盤。伴奏の違いで変化する歌模様が聴きどころ。ハナ&ムラーツは曲線的な癖球チェンジアップで心の追跡がチト困難。吉田トリオは真っ向直球勝負。声にもぐんと張りが出た。 2002/05/22 発売
ソフィスティケイテッド・レディソフィスティケイテッド・レディ
77年、ニューヨーク・ジャズ・カルテットとともに来日したとき、日本のAll Artが録音した作品。バックはピアノ・トリオ。選曲はデューク・エリントン作品集で、キャロルにとって念願の企画だったようだ。しっとりとエモーショナルに歌いあげている。 2003/02/26 発売