スクリャービン:ピアノ・ソナタ全集
スクリャービンのピアノ・ソナタ全曲、24の前奏曲、その他小品を収めた3枚組。2002年から2004年にかけて、彩の国さいたま芸術劇場でのリサイタル・シリーズと並行して、同劇場でレコーディングされた。このスクリャービンでも、小山の演奏は、安定感があり、色彩に富み、ピアノという楽器の魅力を最大限に引き出している。スクリャービンの初期のロマンティックなピアニズムから後期の神秘主義的で官能的な響きまでを見事に表現している。小山実稚恵にとってのモニュメンタルなアルバムといえよう。